2015/10/28
タイプ1をTVアニメのキャラクターで表すと、巨人の星の星一徹です。星一徹は息子
飛雄馬を巨人軍に入団させるべく、昼夜を問わない土方仕事、それ以外の時間は、飛雄馬との厳しい野球の練習に明け暮れます。自分の高い理想を追い求め、己に厳しく、他者にも厳しく、質素な服装を身にまとい、まるで人生を修行のように過ごす一徹の姿は、感動的ですらあります。
タイプ1の生き方は「こうであるべきだ」と自分が信じる、「正しさ」を曲げないところに特徴があります。自分が信じる正しさに価値をおき、その道を極めようとします。男女に関係なくタイプ1は、自分のルール、完全主義的な高い基準を持っています。「仕事はこうあるべきだ」「人間とはこうあるべきだ」「男とは(女とは)こうでなければならない」「日本人の服装とはこうでなければならない」など、それぞれのあり方に強いこだわり、価値観があります。タイプ1のなかに、物事の正・不正を裁く「審判者」または「裁判官」がいると言ってよいでしょう。「自己と世界の全てに正当性を追求するエネルギー」を持っており、完全さを自分と周りの世界全てに求めるため、しばしば批判的理想主義者となります。さらにストレス時には超越的存在としての「神の声」さえ聞こえてきます。
タイプ1は、自分の内部にある「審判者」に従って人の誤りを指摘し、自分と同じ基準を持つべきだと主張します。そして、その基準が受け入れられたと感じると、心をオープンにすると同時に、相手をハンドリングしようとする性質を持っています。
以前、部下であったタイプ1のスタッフから、丸1ヶ月間の休暇を求められたことがありました。仕事が任せられるしっかりした女性で、業務はうまくいっていると感じていましたし、何か不満や文句を言って来たこともないので、その求めを不思議に思いました。理由は「疲れたので休みたい」とのことでしたが、どうやらそれは私に対する怒りの表現だったようです。後ほど本人から「自分がいかに自己を抑制し、完璧にこの会社を支えているかに気づかせたかった。自分がいなくなればこの会社がなくなると考えた」と教えてもらいました。タイプ1の独善性を感じると同時に、怒りを直接はぶつけず、怒りを抑制する癖があることが確認できました。
完全主義的なタイプ1は、無意識のエネルギーの囚われ、激しい傾きによってコントロールが効かなくなる時、頭痛、めまい、脱毛、吐き気、抑うつ、自殺者となる傾向が他のタイプに比較して最も多い傾向にあることは複数の調査・論文などで報告されています。タイプ1のある女性の方からの報告ですが、ある目標に向かって思うような結果が出せない場合、「こんなこともできない自分は死んだ方がマシだ」と自分を責め、強いストレスを感じてしまうそうです。またさらに不健全な状態の時は、人間には明らかに到達し得ない完璧を求め、無意識に無限に自分を追い込んでしまい、体調を崩し、精神科の薬を服用するようになったそうです。
タイプ1は、物事の改革に取り組む人でもあります。旧来の伝統や仕組みに疑問を持ち、強い改革の目的意識に目覚めます。今ここにある現実よりも、さらに良い状態を目指すべきなのではないか、と常に感じています。それは、タイプ1の胸中に「最良の方法で役立ちたい」「自分の人生に使命がある。使命を果たしたい」という欲求が沸いてくるからです。
弁護士でありながら、妻や家族と離れ、放浪し、イギリスの植民地支配からの独立を目指して非暴力を武器とした運動を行い、社会変革を成し遂げたガンジーは、タイプ1の自己実現の姿でしょう。
さらにタイプ1の良さは、淡々と物事に取り組み、たとえ勝ちを収めてもそこに執着することなく、さらに高みを目指して、ストイックに、山の頂上を目指して登っていくことです。イチローもタイプ1です。彼は84年ぶりに、最多安打記録を更新し「年間262安打」という前人未踏の記録を打ち立てました。しかしこの記録をイチローは、単なる自己の一通過点に過ぎないと語っています。まだまだ自分の目指すべき山の頂上、あるべき姿には程遠いと感じているのでしょう。
その他のタイプ1としては、王監督、または映画の世界で渡辺謙が演じたラスト・サムライの主人公、勝元とその妹役の女優、小雪です。
タイプ1の業務の報告は丁寧で、細部にわたりきちんとした話し方をします。どのような些細な仕事にでも自分の完全性を追求することから、後ろ指を指されること、人の道にはずれることをしないよう意識しますが、しばしば合理的ではありません。妥協が苦手で、細部にこだわりおろそかにしない気質から、残業を厭わず、場合によっては自己の道義を貫くために徹夜もします。不正や不公平には敏感に反応し、決して許そうとしません。(黙っていても、心の中では許していません)間違いがないか念入りにチェックし、これで良し、と思えるまで何度でもやり直すので時間がかかります。ミスに対して厳しく、責任感が強く、製品・サービスの品質向上、組織改革に強い意欲を持ちます。正しく「改革する人」なのです。
自己理解でハッピーになる1日集中セミナーを受講することで得られる効果とは・・・
荒井 かおり 様(仮名)
村上 恵美 様
「自己理解でハッピーになる1日集中セミナー」、ありがとうございました。
子どもや主人の事など相談させていただいて、どうすれば良いか具体的な方法を教えていただけて大変役に立ちました。
9タイプすべての言語をマスターするには、まだ時間がかかりそうですが、まずは自分と家族、身近にいる人たちのタイプを知って、学びを役立てていきたいと思います。
子育てしていく上で、エニアグラムコーチングを学べたことは、とても良かったと感じています。子どもそれぞれのタイプをいかしてかかわっていき、一緒に成長していきたいと思います。
私はタイプ1なので、エニアグラムを知らなければ、タイプ4の娘をつぶしてしまっていたかもしれないと思います。エニアグラムを学べたことに感謝致します。
山本 豊 様(仮名)
自己の分析を通して、今後の自分の成長に繋がるよう、課題や問題を克服していきたいと思いました。9つのタイプは大変理論的であること、生物学的にも説明がつくことを、改めて認識することができました。1日限りのセミナーでしたが、ここで得た知識に基づいて、今後にいかしていきたいと思います。
安藤 仁志 様 (男性)
非常によかった。経営に活かせる生(なま)の知識だと感じた。人を動かすための必須知識!
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