2016/07/28
今回は都知事選に立候補している 増田寛也さんを取り上げます。増田さんの身長は182cm、普通のオフィスで本人を見た家人の感想では、背が高くてカッコ良いのだそうですが、TVを通して見ると、背の高さやカッコ良さはアピールできておらず、どちらかと言うと地味、どこかマギー司郎を思いださせるのは、私だけでしょうか?
増田さんは官僚出身の知事としては珍しく、地方分権に極めて積極的なスタンスを取りました。「国→都道府県→市町村」への権限委譲を主張し、全国知事会会長選挙にも立候補し、国に対して「闘う知事会」を主張しました。
BSフジLIVE プライムニュース「首都の顔は誰に」に鳥越さん、増田さん、小池さんが出演されました。冒頭、司会者が「都知事として最優先で実現したい課題は何かをお伺いしたい」と問いますと、増田さんは「まず待機児童対策に取り組みたい。当然、これは国だとか地元の区市町村との連携が極めて大事なんで、ですね、それを早急に行って、実行に移していくと。・・・子育て、待機児童対策をきちんと行うことによって親御さんたち、働く女性のですね、いわゆる不安とか負担とかの解消につながりますから、まずこれを最優先にやって、少しでも都政の信頼を取り戻す」と述べられました。
次に司会者の「自・公は何を持って増田さんを推したのか、そこのところどうお感じになっていますか」については「そくぶんするに、実務の経験を持っている人間を探していた、というふうに聞いていますね。都が山積している課題をとにかくはやく進めていかなければならないと、ま、そういうことで、実務者をおそらく探していたんだろうと、区長、市長、町村長とずーっと私、議論を重ねてきましたから、それが一番、私の背中を押してきたんですが、都が仕事をするうえで、そう言った基礎自治体との、首長さんとのきちんとした連携がとれていないと仕事が出来ませんから、ま、そういう意味で私を、政党側からみればふさわしいだろうと、こう判断したのだろうと思います」
さらに司会者から「他の都知事に比べて、ご自分が一番ふさわしいと思うポイント、セールスポイントを伺いたい」との問いに増田さんは「総務大臣もやりましたし、それから岩手の知事もやりましたし、ま、現場の行政を長らく務めてきたんですね。・・・現場の、例えば自治体との連携を進めていくと、物事を解決するには都だけでは出来ないのですし、私は基礎自治体との連携がすごく大事だと思うんですが、ま、一方で国の立場から全国を俯瞰してみると、そういうことも大事で、外から東京を見る、そういう経験もしてきました。ま、一言でいえば、実行力においていろいろ工夫が出来るのではないか。ま、それから現場の声を拾い上げる、吸い上げるという意味で感覚を持っていますので、ま、そういうところをきちんと政策に反映させて実行していく、ま、処方箋を描く、そしてその処方箋を実行していくという部分において多くの経験を持っていると思っています」
さて私は、増田さんのエニアグラムのタイプをマスオサンタイプ(タイプ6)と判定しました。番組内での増田さんの発言は、同じ言葉が何度も使われています。
・地元の区市町村との連携
・区長、市長、町村長とずーっと私、議論を重ねてきましたから
・国だとか地元の区市町村との連携が極めて大事
・基礎自治体との、首長さんとのきちんとした連携
・現場の、例えば自治体との連携を進めていく
・基礎自治体との連携がすごく大事
・現場の声を拾い上げる、吸い上げる
・実務の経験を持っている人間を探していた
・実務者をおそらく探していたんだろうと
「連携」「現場」「実務」には「夢を描く」ことや「楽しい計画」、「改革」や何かを「正す」と言った意味はなく、政治家と言うよりは行政マンとしてひたすら自分の「役割」、「責任を果たす」ことを訴えているように感じます。
・不安とか負担とかの解消につながり
・都政の信頼を取り戻す
「不安」「信頼」は、マスオサンタイプ(タイプ6)が自分を守るために無意識に発するキーワードです。
これに比較して自分のセールスポイントについて小池さんは「私は一女性としての観点、まぁ、イギリスでメイ首相、そしてヒラリー、アメリカ大統領候補、メルケル、ドイツ大統領、まぁ、女性だからっていうことじゃないんですけれども、やっぱり今日本が抱えている問題は女性が抱えている問題とすべてオーバーラップしてくる」
自分に置き換えるように、各国の女性トップの名前を口にすることで、さりげなく自分をジャッキアップしています。しかし、それが自分と日本にどう結びつくのか、私には全く意味不明。
さらに「(セールスポイントは)発想力だと思っています。ある種マーケティングと言いますか、都民のニーズをしっかりと汲み取ってここに都民の共感を呼ぶ、そう言った、政策を、ですね、タイミング良く打ち出して、それを実行していく」
さすが峰不二子タイプ(タイプ3)らしい「マーケティング」「タイミング」というキーワードを使用。都民が消費者で自分がマーケッター、都民の税を使って、都民満足を与える政策を行う。サービスの生産者は都職員で、しっかり働いてもらう。ということは、都民のニーズには応えても都民に痛みを伴うような政策はあり得ませんから、当然、小池さんの評価は高くなることばかり。ポピュリズム的な都政運営を実行するおつもりですね。これに反対する勢力は都議会という想定だったので「都議会解散」。やっと私にも意味が分かりました。
増田さん・・・地味でまじめ=マスオサンタイプ(タイプ6)
小池さん・・・華やかなスポットライトの=峰不二子タイプ(タイプ3)
この二人は、人物の明暗がはっきりしていますね。
次のエニアグラムカフェでは選挙結果が出ていますので、都政はどうなるのか、さらにお話が出来ますね。お会いすることを楽しみにしております。