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2016/08/02

【メーシー教授】話さなくても相手の心が読める能力とは?

「さくらちゃん(大学2年女子大生)」と「メーシー教授」が、あなたの人生に価値の高い気づきを与えてくれます。

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さくらなやみ

さくらもミラーニューロンの本を読み始めました。話さなくとも相手の心が分かるとも書いてありました。どういうことですか?

 

メーシー教授

ミラーニューロンの働きは、相手が悲しい表情を浮かべれば、自分の悲しい感情を司るミラーニューロンが「発火」(電位変化)する。相手が楽しい笑い声をあげれば、自分の楽しい感情を司るミラーニューロンが「発火」する。言語によらずとも、相手の感情は自分のミラーニューロンで脳内模倣されておるのじゃ。 

 
 
 
さくらなやみ
 

悲しい映画を観ると悲しくなり、楽しい映画を観ると楽しくなるのはミラーニューロンがシュミレーションしてくれているおかげなのですね。

 

 
メーシー教授

人間の共感力の正体はミラーニューロンによる「共構成」の機能じゃ。共感力の高い低いはミラーニューロンで他者の感情を自動的に深く理解して模倣する力だと言える。共感力が低い自閉症患者は、感情のミラーニューロンの「発火」が低活性であったことが実験でも確かめられておる。

 

 

さくらなやみ
 
 他人の身振り、動作を脳内模倣する運動野のミラーニューロンと、相手の感情を脳内模倣する感情のミラーニューロンなどが発見されているのですね。エニアグラム的にはどうなのでしょうか?

 

 
メーシー教授

まだ仮説の域を出てはいないが、スナフキンタイプ(タイプ4)は感情移入が激しいので感情部分でのミラーニューロンは高い活性、つまり高い共鳴性を表す。しかし運動野におけるミラーニューロンの活性は低いかも知れん。絵を描かせるとコナンタイプ(タイプ5)とジャイアンタイプ(タイプ8)は色遣いが極端に少ない。12色のクレヨンを渡すと2色か3色しか使わない。色は感情と強く結びついているが、コナンタイプ(タイプ5)とジャイアンタイプ(タイプ8)は感情部分でのミラーニューロンの発火が低いと考えられる。それに比較してタイプ7は全ての色を使用しないと絵を描き終えない。つまりサザエさんタイプ(タイプ7)は、多くの色によってバラエティ豊かな感情がミラーニューロンで模倣されているが、コナンタイプ(タイプ5)とジャイアンタイプ(タイプ8)は発火性が低く、感情を上手に表すことが困難な理由はこれで説明できる。

さくらなやみ

 

他にはどのようなことが言えますか?

 

メーシー教授

今、ポケモンGOが流行っておるが、これもミラーニューロンの模倣性、共鳴性の働きともいえる。ブームの存在や宗教、政治的な結束の力などもミラーニューロンの脳内模倣の働きじゃ。しかしそこにはエニアグラムのタイプ別の力も厳然として存在しておる。

 

さくらハッピー

つまり人は模倣する生き物だけれども、個性も存在しているということなのですね。メーシー教授、今日も良いことを教えていただき、有難うございます。

 

 

参考:「ミラーニューロンの発見」(ハヤカワ新書)

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