2017/01/10

【メーシー教授】自分の怒りをすぐに静める技術

「さくらちゃん（大学2年女子大生）」と「メーシー教授」が、あなたの人生に価値の高い気づきを与えてくれます。

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メーシー教授、聞いてください。弟が本当にどうしようもないんです。あんな人間がいることが信じられません。

 

 

どうしたのかな。

 

 

 

 

 

 

 

はい、年明け早々、頭に来ました。今年は、怒らない年にしようと思っていたのですが。

 

 

 

 

そんなことが出来るのですか？

 

 

出来る。怒りを数値化する。例えば、さくらちゃんの怒りのマックスを１０だとしよう。そのマックスに対して、今回の弟さんへの怒りの数値を決める。深呼吸をしながら、弟さんへの怒りの数値を考えてみよう。

 

 

はい。えーと、深呼吸をしながら、考える。えーと、それなら怒りの数値は７くらいです。

 

 

そうか。だいぶ怒りの数値は高そうじゃな。さあて、さくらちゃんの怒りは、どうなったかな？

 

 

あれ、なんだか、さっきはとてもムカムカしていたのに、怒りが小さくなったみたい。あれなんでだろ。不思議です。

 

 

そうじゃな。数値化すると怒りの数値は小さくなる。

 

 

どうしてこのようなことが起こるのですか。

 

 

人間は、怒りながら共感することが出来ないからじゃ。怒りは感情であり無意識的で、身体的に自動的な反応と言える。しかし、自分の数値を自分で計測するという作業は自動的なものではないし、また反応や反射でも無い。意識的な行為であり、その数値を決めること自体が、自分への共感となる。

 

 

自動的な感情である怒りと、意識的になされた数値化の違いなのですね。かつ怒りの感情を自分から引き離して、客観的に怒りの数値を考え、さらに自分の感情の数値を自分で受け入れていることが共感になるのですね。

 

その通りじゃ。怒りと共感を同時にすることが出来ないように人間は出来ておる。芸能人の不倫疑惑などのスキャンダルも、大衆は初めの方は怒っているが、そのタレントが相手から理不尽なことをされていたなどと報じられると、大衆の気持が急に同情へと転換していくのは、この原理が働くからじゃ。

 

エニアグラム的にはどうなのですか。

 

全てのタイプに、怒りの数値化は自分も他人にも効果は絶大じゃ。問題は、ウルトラマンタイプ（タイプ９）。このタイプは、自分の怒りを見えない形で、溜めこむし、そもそも自覚が小さい。

 

 

 

ウルトラマンタイプ（タイプ９）の数値化はどうすれば良いのですか。

 

 

怒りを感じたら、やはり数値化するが、自己申告の２倍に修整すると正しい数値になる。

 

 

 

やはり、自分を客観的に観察、理解することが、鍵なのですね。メーシー教授、今日も良いことを教えてくれて有難うございます。今年は、あまり怒らなくても良い年になりそうです。

 

参考：「最強交渉人が使っている一瞬で心を動かす技術」（ディスカヴァー・トゥエンティワン）

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