2017/05/09
「さくらちゃん(大学3年女子大生)」と「メーシー教授」が、あなたの人生に価値の高い気づきを与えてくれます。
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先日、エニアグラムアカデミーのエニアグラムカフェに出席しました。
コーヒーを飲みながら、エニアグラムを語る会のことじゃな。出席して、どうじゃったかな。
カフェで何か気になったことはあったかな。
タイプ2のドラえもんの話題が出たのですが、「ドラえもんは、自己満足の為に親切なのであって、のび太くんへの真の愛は無い」と聞いて、ショックでした。
「ドラえもんには、愛が無い」とは、ドラえもんがのび太くんに親切にする行為は、ドラえもんが愛されたいからであって、のび太くんへの本当の愛ではないという事じゃな。
他者に親切にすることは、愛の一つでは無いのですか?
一般的には、他者に親切にすることは、愛の一つであると言えるであろう。しかし、タイプ2が他者に対して親切なのは、自分が必要とされていることを確かめ、感謝されたい、愛されたい欲求だけからじゃ。そのことは、ドラえもん自身が良く知っておる。
本当にそうなのでしょうか。では、真の愛とは、何ですか。
「愛とは怖れを手ばなすこと」という本がある。著者はアメリカの精神科医でジェラルド・G・ジャンポルスキー、 本田健氏が訳しておられる。
内容は、どのような事でしょうか。
ドラえもんタイプの恐れとは「自分は愛されるにふさわしい存在では無い」という事。であるから、のび太くんに愛されるように、とても親切じゃ。もし、ドラえもんタイプが、その恐れを手ばなすと、ドラえもんはどうなると、さくらちゃんは思うかな。
いつものび太くんに親切では無くなるのでしょうか?
その通り。むやみに手を貸して、毎回、のび太くんを甘やかすことは無くなる。のび太くんが自分で出来るように、のび太くんの能力や技術を成長させるような態度に変わる。
のび太くんから愛されるための行動を止めて、のび太くんを成長させる行動をとることが、愛するということなのですね。
ここで重要なことは、ドラえもんが、のび太くんに冷たい態度をとったり、厳しく接するよう、自分を変える事ではないという事じゃ。何が、相手の成長にとって良い行動なのかを意識して接する事は、愛だといえる。
どうしたら、そうなれるのでしょうか。
自分の恐れに気づく事じゃ。エニアグラムは、自分の何気ない意識や行動が自分の恐れから発していることを、いつも教えてくれる。エーリッヒ・フロムという精神科医は、「愛するということ」という著書の中で、「愛するとは、高い能力、技術を必要とする」と述べておる。しかし、エニアグラムには、それは当てはまらない。自分の恐れをいつも意識する事だけで、恐れは消え、愛の行動が成長していくと教えている。
深いお話ですね。もっと、勉強したいと思います。メーシー教授、今日も良いことを教えてくれて有難うございます。
参考:
「愛するということ」エーリッヒ・フロム著 紀伊国屋書店
「愛とは怖れを手ばなすこと」ジェラルド・G・ジャンポルスキー著 サンマーク出版
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学。ビジネスにも詳しい。野球選手の大谷の読み方を「オオヤ」か「オオタニ」のどちらかも知らないのに、ラジオのキー局で野球選手の人物解説を平気でするなど、かなりユニーク。
さくらちゃん
大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
気軽にご自身の気質を診断できる【エニアグラム・カフェ】をオープンしました。以下の悩みや願望を1つでも持つ人にカフェの利用をお勧めします。
・自分の成長する方向や、そのためのポイントを知りたい。
・周囲との人間関係の悩みを改善したい。
・相手に合ったコミュニケーションをとりたい。
・モチベーションアップの方法を知りたい。
・今まで、うまくいかなかった恋愛や結婚で成功したい。
・最新の性格心理学について知りたい。