2017/11/09
トランプ氏が来日され、
ツイッターに「リメンバー、パールハーバー」と
書き込まれたそうです。
私には、あの方の頭の中が、よくわかりません(笑)。
が、トランプ氏が与えてくれたテーマをヒントに、
本日は戦争について、一緒に考えてみましょう。
いきなり唐突な質問で失礼します。
皆さんは、真珠湾攻撃で始まった太平洋戦争で、
どのくらいの人数の方が亡くなったか、
ご存知でしょうか。
日本は軍人が230万人、一般人が80万人死亡しました。
朝鮮は軍人が22万人、一般人が2万人死亡しました。
台湾は軍人が18万人、一般人が3万人死亡しました。
その他の国は・・・
中国1000万人
インド350万人
ベトナム200万人
インドネシア400万人
フィリピン111万1938人
ビルマ5万人
シンガポール5千人
モルジブ3千人
ニュージーランド1万人
アメリカ40万5399人
オーストラリア2万3365人
私たちは、日本人のことしか考えないのですが、
日本よりも戦争の犠牲者が多い国は、
実は何か国かあります。
人間は戦争を始める時、
「命よりも大事なものがある」と言って
戦争を始めます。
しかし、戦争を終える時、
「命より大事なものは、他に無い。
もう充分、分かった」と言って、
激痛を抱えながら戦いを止めるのです。
戦争は終わり、日本は戦争を放棄しました。
しかし残念ながら、戦争は日本を放棄していません。
この現状の中で、如何に戦争をしないで、
日本は生き延びていくか、
考え続けなくてはなりません。
他国が戦争している(したがっている)から、
日本も戦争の準備をしなくてはならないと、
安易に割り切った、現場感の薄い考え方をする方もいます。
明朝、電車やマイカーに乗って仕事に出かけるのではなく、
自分が、又は自分の息子、娘が銃を持ち、
血が流れる戦場に向かうトラックに乗って行くのだとすれば、
本当はどうなのかと問いたくなります。
戦争をしない決意を保持し、
外交、通商、貿易、金融、援助、支援、供与、国際連携、
どういうやり方をしたとしても
戦争をしないあらゆる方法を、
私たちは探り続けるべきです。
まだ先のことであるとは思いますが、
世界の全ての国が戦争をしない決意をし、
戦争を回避する方法を
互いに模索するステージに達することが、
私たちの真の進化です。
しかし現実は、拳を固めて(又は拳を机の下に隠して)
国連に出席している国が、複数あることを
皆さんはご存知のことでしょう。
そして残念ながら、ついにどこかの国が我慢できなくなり、
人類最後の学習体験のために、
究極の兵器である核爆弾を
数か国で使用するように思います。
そして、地球規模(主に北半球)の痛みを
皆で経験したのちでなければ、
私たちは本当の平和を獲得できないのかもしれません。
だとしても、どこまでも平和の道を探り、
戦争抑止の努力をし続ける忍耐が、
日本に生まれた私たちの天命だと思います。
安村明史