2018/01/30
「さくらちゃん(大学3年女子大生)」と「メーシー教授」が、
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学。ビジネスにも詳しい。野球選手の大谷の読み方を「オオヤ」か「オオタニ」のどちらかも知らないのに、ラジオのキー局で野球選手の人物解説を平気でするなど、かなりユニーク。
さくらちゃん
大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
(さくらちゃんの)パパ
人事系コンサルタント会社経営 メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。
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お世話になります。
前回は、心理学と本質的成長について伺いましたが、具体的に、本質的に成長するためには、どのようなトレーニングの方法があるのでしょうか。
端的に言えば、自分に向き合うこと。自分の内面との対話ともいえる。内省の実習が効果的なのじゃ。
どのように行うのでしょうか。
静かなところ、特に戸外の落ち着ける場所に座り、瞑想を行う。目を閉じて、自分の呼吸に意識を集中させる。
時間は、どのくらいでしょうか。
数分で良い。ほんの1~2分でも、繰り返し行う。
さらに、どのように行えばよいのでしょうか。
各タイプによって、瞑想の内容が異なっておる。例えば、タイプ1の方は、自分の正しさ、理想の追求のため、狭く、苦しい生き方で自分を責め、自分と他人を傷つけ続ける。
その通りですね。
そこでタイプ1の方は自分に問う。「自分は、どのように自分自身や他人を審判して来たのであろうか。一体、どのくらいの間隔で批判的な発言をしてきたのであろうか。私の内部の批判は、自分の感情にどのような影響を与えてきたのであろうか。私の内的な批判は、自分にどのような行動への影響を与えてきたのだろうか」と、質問する。
するとどうなりますか。
この瞑想によって、タイプ1の方は、自分の無意識の心の活動や身体的反応に気づくことが出来る。さらに、次のように意識を身体にとどめる。「私は、常に責任や正しいことに囚われすぎる。よって、個人的欲求を抑え込み、快楽を求める自然的欲望を抑えてしまう。だから、日々、意識的に、自分の欲求や本来持っている欲望、そして楽しい活動の時間を設けることを心がけていこう。心と体の緊張を緩め、リラックスすることでうまくいく」
なるほど。それから、どうすれば良いのでしょうか。
夜、家に帰ってからもう一度振り返る。今日一日、自分のルールにコントロールされなかったか、自分の欲求を大切にし、リラックスさせることが出来たか、また1~2分瞑想を行う。
すると、どのように本質的な成長に効果が表れるのですか。
怒りが消える。高所、大所からも物事が見通せるようになる。本当の意味で正しいこと、やるべきことが明確になる。対人関係が良くなり、人生のバランスが良くなる。肩こりや頭痛からも解放される。例えば、元監督の王さんのように、皆に慕われ、尊敬される人物に成長していく。
このようなトレーニングが、各タイプ別にあるのですね。エニアグラムは、単なる性格タイプの知識や情報ではなく、本質的成長の具体的なトレーニングプログラムであることが分かりました。教授、今日も良いことを教えて頂き、有難うございます。
参考:
「スタンフォード式エニアグラム診断と解説」(改訂版)
著者:D.Nダニエルズ/V.Aプライス 出版社:亀田ブックサービス