2018/07/05
先回、「ダイバーシティで自我(エゴ)の活用を」と提言しました。
自我(エゴ)は自己中心性ですから、
当然、悪い部分をもっています。
それは、自我(エゴ)を最大化して、
人生の自己実現をしようとしてしまう時に起こります。
例えばタイプ6の自我(エゴ)は、
「安全」という自己実現の最大欲求を根源的に持っています。
「安全でありたい」根源的な欲求を満足させることで、
必死にタイプ6は生きているのですが、
それ自体は、間違ったことではありません。
しかし問題になるのは、欲求が過剰になり、
人生のすべてに「安全」を求め、あまりに防衛的で、
嘘をついても自分の「安全」を守ろうとしはじめた時です。
自我(エゴ)が肥大化し、他のニーズが満たされなくなり、
周囲を破壊し始めます。
最後は、ブラックホールの終焉のように、
自分の重力に自分が押しつぶされるように、
自分の安全も、自分の人生も、最も大事だった周りの支えも
全て失ってしまうのです。
反対に、自我(エゴ)が小さくなると
どうなるかと言いますと、
一つには自己中心性が緩み、
他者受容が出来るように変化していきます。
下記の福岡のJさんから頂いたメール文を
読んでみてください。
「エニアを学び始めてから、相手への怒りが
少しずつ和らいできたように感じています。
以前は(他者理解しないと、と)無理やり自分を
納得させようとしていた感じでしたが、
相手には相手の大切な世界があり、
その中で一生懸命に生きてこられたのだと思うと、
不思議と『愛おしい』という感情が
(たまに)湧いてくることがあります。
自分の人生で、ベストなタイミングで
エニアグラムと出会ったような気がしています」
自我(エゴ)が小さくなると
「相手には、相手の大切な世界がある」と
認識出来るようになります。
怒りが湧きにくくなり、自然に、
相手を尊重する関係が構築されていきます。
以前紹介しました、「本質的成長の5段階」における
2段階目から3段階目に移行しようとしている段階です。
対人関係の課題は、徐々に解決されて行き、
チーム全体がこの段階に至ったならば、
パワハラ問題などは消えてなくなります。
自我(エゴ)を小さくするには、
エニアグラムの自己理解が最も近道です。
あなたも、あなたの職場にも、
1日も早くエニアグラムの学習をお勧めします。
安村明史
毎回各タイプの講義の他、それぞれのタイプのモデルから赤裸々な内面の性格タイプの特徴も聞くことが出来る充実の内容です。忙しくて通学できない、遠くて通えない、という方にも。
各タイプを一つずつ9回に分けて、じっくり学んでいき、理解を深めます。自己成長と他者理解、それからの自己成長を目的としています。同時に、コーチングも学ぶことで、より実践的に日常やビジネスでの対人関係力を高めるための技術として習得していきます。