2018/07/26
立場、人間の位置関係は、どのような場合にも発生します。
それは、人間はコミュニケーションをする際、
必ず位置関係を求めるからです。
高い位置関係は、低い共感しか得られません。
低い位置関係は近さを求める気持ちを表し、
高い位置関係は距離をもとめる気持ちを表します。
敬意を受けるのと、共感を得るのではどちらが、
自分の目標を達せられるかを
自分の求める目的に合わせて、
位置関係を操作することが出来ます。
ですから、私的な感情を横に置いて、
どの場面でどの位置関係が目標達成に導かれやすいかを
意識する必要があります。
時々、自分の振る舞いを意識してみると良いでしょう。
位置関係は、価値体系と密接な関係にあります。
我々は、たち振る舞いや声、ボディランゲージ、言動によって、
たえず位置関係を伝達していることを知っています。
魅力、性格、冷静さ、さりげなさ、カリスマ性なども、
人の位置を形成する性質の一部です。
この他に、ステータスシンボルがあります。
ステータスシンボルには、車、家、高価な服、
アクセサリーが含まれます。
また、教授や医者などの肩書、ルックス、スポーツ技能、
特殊な知識、健康なども位置を高める役割をしています。
高い位置をこれ見よがしに振り回すことに
価値観を持っている人には、
その場では高い敬意を払われていても、
人格的には低い位置関係にとられているケースはよく見かけます。
裸の王様というやつです。
そして位置関係は不変ではありません。
出会った時に自分はどう感じるか、
相手がどう感じるかによって絶えず変化します。
ですからステータスシンボルは、
表面的で移ろいやすい位置関係を形成しますが、
真の位置関係は、人格というゆるぎない台座の上にあるということです。
私は、先生と呼ばれる立場にいますので、
高い位置関係が、初めから決まってしまいます。
敬意を受けるのと、共感を得るのでは、
どちらが自分の目標を達せられるかを考え、
あえて低い位置関係に自分をおく能力が必要だと感じています。
安村明史
参考:「心に入り込む技術」レオ・マルティン (阪急コミュニケーションズ)
1日でエニアグラムの9つのタイプの概要を学べます。それぞれのタイプの特徴や考え方、思考の傾向を学び自分だけでなく、周りにいる人たちについてもより深く知りたいという方に。
毎回各タイプの講義の他、それぞれのタイプのモデルから赤裸々な内面の性格タイプの特徴も聞くことが出来る充実の内容です。忙しくて通学できない、遠くて通えない、という方にも。
各タイプを一つずつ9回に分けて、じっくり学んでいき、理解を深めます。自己成長と他者理解、それからの自己成長を目的としています。同時に、コーチングも学ぶことで、より実践的に日常やビジネスでの対人関係力を高めるための技術として習得していきます。