2015/06/21
岩戸氏:自分を深く知ることでわかる自分の反応も、相手があっての反応。ということは、やはり自分のことだけではなく、相手目線を持てるようにならなければ、関係性の成長は生まれないと。
ーーーーどんなときにそうお感じになりましたか。
岩戸氏:社長は職場をより良いものにしようと、様々な経営セミナーや人事労務セミナーなどで学び、頑張ります。ですが、従業員側は社長が学んできたことを押しつけられていると感じるだけ。自分事じゃないですから、社内の雰囲気も全然変わらないんです。
夫婦関係においても、奥さんが良い妻になろうと頑張って色々と勉強しても、旦那さんはどうしてもらうのが本当の望みなのかが分かっていないと、独りよがりになってしまう。
独りよがりで一生懸命やっていても、相手は全然嬉しくも幸せでもない。自分が頑張ることが、相手にとってどう役立つのか、幸せになってもらえるのかという観点を意識するようになったのは、人間のタイプがいくつもあるなかでの自分を、エニアグラムで学べたからだと思います。
私はタイプ9なので、「言わなくても分かってほしい」という想いが強かったのですが、それは言わなきゃ分からないと。
「こんなこと言っていいのかな」と思う自分がいる反面、自分で言葉を飲み込んでいるくせに、キーッとなっていたり。怒りがどこかにあるのに、それは外には出さない。
で、ある日爆発してキレたりとか。今はキレキャラみたいになってますね(笑)。常にこう、言うようにしているので。
ーーーー人と人との関係性はどんなふうに変化しましたか。溜めないようにと自分の中で意識されたんですよね。
岩戸氏:私自身は楽になりました(笑)。