2015/10/18
今、日本人に必要なコーチングは、「課題」に焦点をあてることです。
私の場合は、課題をさらに「現象」「課題」「真の課題」の3つに分ける方法でコーチングを行い、効果をあげてきました。「現象」とは今ここにある問題となっている事象です。前述の例では「部下が欠勤を繰り返す」に当たります。次に、高橋課長は理由を探るべく「その問題の原因は何だと思う?」質問をしています。この時の大村リーダーの答えは、「部下の女性は低血圧で身体が弱い」でした。理由は「課題」に当たりますが、その理由だけに焦点をあてては駄目です。なぜならば、欠勤の理由には他に何通りもの答えがあり、その1つ1つに焦点をあてて答えを出すことは、対処療法的ではあったとしても、根治的な解決には結びつかないからです。
全ての人の行動は、意識的な目的と潜在意識の動機によって決定されます。ですから欠勤する部下はどのような目的、又は動機によって欠勤しているのか、について質問することが大事なのです。
欠勤を繰り返す、その目的・動機には何があるのか、が「真の課題」です。彼女自身が欠勤の本当の目的を知っています。しかしここであえて、大村リーダーに「遅刻をする彼女の目的は何でしょうか?」と質問します。大村リーダーにこの質問をしても、当然、憶測的な答えを得るに留まるでしょう。大村リーダーは「真の課題」も「答え」も持ってはいません。その時大村リーダーは初めて、「部下の女性が低血圧で、身体が弱い」という理由の下に「何らかの目的を持って欠勤を繰り返していること」、そして「大村リーダー自身はこの現象の(理由は知っていても)目的は分らない」ことに気づけることでしょう。
その後、部下の女性にも直接コーチングする必要があります。課題は「就業に意欲を失くしている」ことなのかもしれませんし、「重大な病気の警告」かもしれません。「リーダーへの何らかの不満を表わしている」場合もあります。そこでさらに、例えば「就業に意欲を失くしている」ことの課題に焦点をあて、目的・動機を探っていきます。このように、深く深く、真下に課題を掘り下げていくイメージです。安直に「現象」や目に見える「課題」(原因・理由)に答えを求めてしまわずに、目的、動機が存在する潜在意識の深い部分に質問をしていくことが「真の課題」を引き出すコーチングの方法です。「真の課題」が導き出せれば、「真の答え」はすぐその横にあることに気づけます。
現象・・・事象的問題
↓
課題・・・原因・理由
↓
真の課題・・・目的・動機を明確にすることによって、真の答えに気づく
目標も大切ですが、目標は虚像、妄想、思い込みである場合があります。理想もウソの理想と、本当の理想があるのです。「真の課題」を抽出することによって、潜在意識の深い部分とつながった現実的な答え=本当の目標=本当の理想を得ることが、今の日本人には必要です。
さらに、もう一つの問題があります。それは、高橋課長にはワクワクする目標についての質問が、何故大村リーダーには苦痛であったか、と言うことです。この秘密については次の章で述べます。この重大な秘密の原理を知らないが故に日本は苦しみ続けている、といっても過言ではないと思います。
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荒井 かおり 様(仮名)
村上 恵美 様
「自己理解でハッピーになる1日集中セミナー」、ありがとうございました。
子どもや主人の事など相談させていただいて、どうすれば良いか具体的な方法を教えていただけて大変役に立ちました。
9タイプすべての言語をマスターするには、まだ時間がかかりそうですが、まずは自分と家族、身近にいる人たちのタイプを知って、学びを役立てていきたいと思います。
子育てしていく上で、エニアグラムコーチングを学べたことは、とても良かったと感じています。子どもそれぞれのタイプをいかしてかかわっていき、一緒に成長していきたいと思います。
私はタイプ1なので、エニアグラムを知らなければ、タイプ4の娘をつぶしてしまっていたかもしれないと思います。エニアグラムを学べたことに感謝致します。
山本 豊 様(仮名)
自己の分析を通して、今後の自分の成長に繋がるよう、課題や問題を克服していきたいと思いました。9つのタイプは大変理論的であること、生物学的にも説明がつくことを、改めて認識することができました。1日限りのセミナーでしたが、ここで得た知識に基づいて、今後にいかしていきたいと思います。
安藤 仁志 様 (男性)
非常によかった。経営に活かせる生(なま)の知識だと感じた。人を動かすための必須知識!
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