2014/05/11
人間関係のトラブルや擦れ違いの原因は、互いに相手が違う現実を見ている、
感じ方、考え方、欲求がそれぞれ違うと、考えていないからです。
釣りの場面を思いだしてみましょう。魚は、針についたミミズが大好物です。
けっしてフランス料理には手を出さない。
あなたの好物は、他の誰かの好物とは違うし、あなたの好きな洋服や色は、
家族の誰とも違うでしょう。
ですから、お互いを理解するには、まず、相手が違う現実を見ている、
感じ方、考え方、欲求がそれぞれ違う、と考えることが大切です。
もう一つの例をお話ししましょう。
あなたは、「ごんぎつね」という童話をご存じでしょうか?
以下は、童話のあらすじです。
ここから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中山の近くの山中に「ごんぎつね」という狐がいた。ごんはひとりぼっち
だったが、畑を掘り散らかしたり、つるしてあるとうがらしをむしり
とったりと、たいそういたずら好きな狐だった。
ある日、ごんは川で網をはって魚をとっている兵十を見かけ、こっそり魚籠に
入れてある魚を逃がしはじめる。最後にうなぎを逃がそうとした所で兵十に
見つかり、首にまきつけたまま逃げ出した。
十日ほどたって、兵十の母親が死んだ事を知ったごんは、一人ぼっちになって
しまった兵十に自分と同じ憐れみを持つと同時に、兵十の母親はきっと最後に
うなぎを食べたかったに違いないと思い、自分のしたいたずらを後悔する。
その後、ごんは山の中でとれた栗やキノコをこっそり兵十の家に届け始めた。
兵十は誰がくれたのかむろん分からない。
いつも届けられる栗やキノコは神様がくれたと思いはじめた兵十にごんは
少し不満を感じたりもしたが、ごんはいつものように栗を届けに行った。
しかし、ある日、ごんがこっそり入ってきた事に気付いた兵十に火縄銃で
撃たれてしまう。ごんを撃って近づいた兵十は土間に置かれた栗に気付き、
びっくりする。
「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」
ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずいた。兵十は火縄銃をばたりと
とり落した。青い煙が、まだ筒口から細く出ていた。
(Yahoo Japan 知恵袋より)
あらすじ、ここまで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この物語では、ごんぎつねは兵十の寂しさを想ったのですが、兵十には、
ごんぎつねの後悔と好意は理解されなかった結末となっていますね。
エニアグラムは、相手への見方が9種類あることを教えています。
・あなたの不足ばかりがよく見える人(タイプ1)
・あなたを助けるべき、庇護を必要とする人間に見える人(タイプ2)
・あなたがライバルか、自分の道具、一つの駒に見える人(タイプ3)
・あなたをリアルな存在には思えない人(タイプ4)
・あなたを物質か情報として見える人(タイプ5)
・あなたを頼りたい人、又は反対に、安心を脅かす存在に見える人
(タイプ6)
・自分のことだけが大好きなので、あなたと楽しく時間が過ごせれば
それで満足な人(タイプ7)
・あなたを守るべき、弱き対象者として見える人(タイプ8)
・あなたとはつながっていないが、仲間だと思っている人(タイプ9)
あなたは、上記9つのどれかで相手を見ていますが、相手は、他の違う
どれかの見方であなたを捉えているのです。
「相手の立場に100回立つ。人は違う現実を見ている。感じ方、考え方、
欲求がそれぞれ違うといつも考える」
を、いつも意識して下さい。