2017/07/06
今回は、秋葉原で、都議会議員候補への応援演説の際「安倍、辞めろ」「帰れ」コールに耐えかねて「こんな人たちには、負けられません」と言ってしまった安倍晋三総理について、再度、取り上げます。
安倍総理のタイプは、全ての事に疑念が湧き易いマスオさんタイプ(タイプ6)であることは、既に述べました。今回は、マスオさんタイプ(タイプ6)の健全性について述べます。エニアグラムには、9つのタイプのそれぞれに健全性という概念があり、健全性は大きくは3つに分かれています。健全性とは、精神の健康状態と考えて良いでしょう。精神の健康状態の上位は「健全」、中位は「通常」、下位は「不健全」です。どのタイプの方も8割以上の人数は「通常」にいると考えられます。と言っても、朝は比較的「健全」な状態にあったのに、午後、上司に怒られて、「通常」や「不健全」な状態に位置が下がることもあり、1日の中でも健全性の位置は変化します。自分に反対意見を述べる国民を「こんな人たち・・・」と指差した安倍総理は、毎日、家計問題や、自民党議員の暴言・暴行問題などに苦しみ、不健全とは言えずとも、相当追い詰められていた状態だったでしょう。
ドン・リチャ―ド・リソ著「性格タイプの見分け方」(春秋社)には、タイプ6の「通常」な状態を次のように説明しています。
通常の状態:自分で責任をとることを恐れ、はっきりとした規則や体系にそって物事を行うことを好みます。自分に安全を与えてくれるものならばどんなものでも、それと自分を強く一体視します。伝統主義的で、自分が結び付いた人々に忠実で、安定性と継続性を求めて働きます。しかし、彼らはまた、間接的・受容的なやり方で攻撃的になり、自分の味方に反撥することもあります。責任を強いられたと感じると、回避的、優柔不断、用心深くなる傾向があり疑り深く、弁解するようになります。矛盾が高じてくると、混乱した信号を送り、予測のつかない行動をとるようになります。不安を過補償しようとして、不寛容で、けんか腰になり、敵、または、自分や自分の安全の脅威になると見なすすべてに対して、攻撃的な態度をとります。ひどく党派心が強くなると、内集団と外集団とをはっきり区別し、罪を被せる対象者を探します。自らの恐怖を鎮めるために権威主義的で、偏見に満ち、恐怖感に浸り込みます。
通常のタイプ6が示す態度、行動は安倍総理のおかしな行動にほぼ当てはまります。合致性の高さに、「エニア、恐るべし」と感じました。
因みに、カリフォルニア州知事に立候補したアーノルド・シュワルツネッガーはある大学で、講演中に生卵をぶつけられました。彼は、汚れた上着を脱ぎ、シャツ姿で「州政には変化が必要」と訴えました。さらに演説後、記者団に対し、卵の一件は「表現の自由」の一環だと述べ、「ついでにベーコンもくれよ」などと笑い飛ばしたそうです。さすが、シュワちゃん、人間の器の大きさが違いますね。
最近、YOU TUBEなどで、日本を誉めたたえる動画を盛んに目にするようになりました。確かに、日本文化と日本人の優秀さも理解しますが、世界の広さ、大きさも忘れ無いようにしなくてはいけないと思います。特に日本は、タイプ6的に、小さく人間がまとまってしまう傾向があります。今回の都議会議員選挙の自民党大敗から学ぶ、安倍さんのおっしゃる謙虚さ、反省も必要です。しかし、自分自身や人間の愚かさを笑い飛ばすユーモアや、「ついでにベーコンもくれよ」と言えるほどの人としての余裕が、政治家にも、自分にも、日本全体にも不足だと感じます。
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