2017/03/08
先週は本田圭佑のタイプ診断をするにあたって、イチロー選手の卒業時の文章を取り上げ比較しました。イチローは「1週間中で友達と遊べる時間は5~6時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います」と、文章を残しています。
2016年6月17日の毎日新聞、朝刊の記事から、彼の人となりをさらに研究しましょう。見出しは「イチロー 心の石輝く 野球で磨く人間力 「求道者」仲間けん引」とあります。
記事(人物は全て当時) 前略-野球日本代表「侍ジャパン」の監督である小久保裕紀さん(44)に語ってもらった。(聞き手・神保忠弘)
4257本・・・同じ野球人ながら、次元が違いすぎてピンとこないほどすごい数字だ。
イチローについて忘れられない思い出がある。私はプロ2年目の1995年にパ・リーグの本塁打王になった。勘違いして、てんぐになった。おかげで翌96年のシーズンに入ると成績は散々。一方でイチローは3年連続の首位打者にばく進していた。
その年のオールスターゲーム、外野を2人でランニング中に彼に聞いた。「モチベーションが下がったことないの?」。するとイチローは私の目を見つめながら「小久保さんは数字を残すために野球やっているんですか?」と言った。「僕は心の中に磨き上げたい石がある。それを野球を通じて輝かしたい」。自分はなんと恥ずかしい質問をしたのかと、顔が赤くなった。彼の一言で「野球を通じて、人間力を磨く」というキーワードを得た。
以来、彼と食事にいくときは手帳を横に置いて、気になった言葉をメモしている。
「磨き上げたい石がある」という言葉の意味を解説しましょう。石とは、自分自身の姿と状態のことです。「磨き上げたい石」とは自分の理想の姿、状態を表しています。その石を「磨き上げたい」ということは、いまだ未完成な自分を、完成した理想の状態にしようと努力を続けることを指して言っています。頑張り続ける自分の努力の結果が、理想の形になる目的で野球をしているのだと語っています。いかにもタイプ1らしい、自分に厳しさを求め続ける求道者の姿です。
ではイチローは、いつ、「磨かれた石」になるのでしょうか。それは、なりません。イチローは、「磨かれた石」にはならないのです。永遠に「磨かれた石」の理想の姿、状態を追い求めて、生きて行くのです。イチローは、必ず、こう言います。「そこには、死ぬまで辿り着けないだろう」と・・・。
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