2017/03/16
今回は、野球WBCの小久保監督を取り上げましょう。
小久保監督は以前、イチローの診断をした時に、新聞記事から彼のコメントを、下記のように掲載しました。
その年のオールスターゲーム、外野を2人でランニング中に彼に聞いた。「モチベーションが下がったことないの?」。するとイチローは私の目を見つめながら「小久保さんは数字を残すために野球やっているんですか?」と言った。「僕は心の中に磨き上げたい石がある。それを野球を通じて輝かしたい」。自分はなんと恥ずかしい質問をしたのかと、顔が赤くなった。彼の一言で「野球を通じて、人間力を磨く」というキーワードを得た。
この記事を読んだ私は「小久保は、まじめな人だ」と思いました。まじめといっても、イチローの突きつめたまじめさとは違います。ですから、タイプ1の「完璧主義者」ではありません。
小久保監督は『一瞬に生きる』(小学館)という本を著しています。その本について〈 編集者からのおすすめ情報 〉では
「2012年のクライマックスシリーズ終了後から、小久保氏本人が書き続けた入魂の自叙伝です。朝5時から一日8~9時間、毎日休まず書き続け、書ききりました。小久保氏曰く「文章はごつごつしています」が、その実直さ、一途な思いが感じられる、人柄がにじみ出た文章です。どうぞ小久保氏渾身の一冊を手にとってみてください」
と綴られています。
小久保監督自身はこの著書『一瞬に生きる』の紹介動画のなかで、質問者との一問一答にこのように語っています。
質問「どのような事を書きましたか」
小久保「野球をやることが一番に来る家庭ではなかったものですから、やっぱり、この、目標をもって、このくらい努力をしないとその道にはいけないのかということを読んでほしいですね」
質問「読書の大切さについて書いていますね」
小久保「グランドの中での練習量よりちょっと多いくらいの練習量では、たぶん そっから(他の選手を越えて)抜け出すってことはたぶん難しいだろうなと自分では感じていました。若い選手たちにも、やはり、本を読みなさいと(薦めていました)、やはり、自分の知らないことを知るという事は、大切な事ですし、その中から野球につながるヒントというものは人それぞれの違いはあるけれども何かみつかるんで」
質問「この本に込めた思いは?」
小久保「上に行きたいとか、極めたいという思いが強ければ強いほど、自分がなりたいものを早く見つけるであったり、自分の定める目標を持つ事によって初めて努力しようという時間が生まれてくると思います。これから社会に出て行こうとする方たちは、自分がとにかく、何になれるか、目標をとにかく持ってほしいなと」
質問「これからの人生は?」
小久保「死ぬまで成長を、やはりその想いというのは、これから先も持っていたいんで」
このやり取りを通じて、小久保から感じる印象は「実直さ、一途さ、まじめさ」です。タイプ別に野球選手とそれぞれのエニアグラム的特徴を列挙しますと、
タイプ1イチローの厳しさ
タイプ2(野球選手では思い当たりません)
タイプ3ダルビッシュの華やかさ
タイプ4長嶋の天才性
タイプ5(野球選手では思い当たりません)
タイプ7新庄の明るさ(軽さ)
タイプ8清原の怖さ
タイプ9仰木監督のおおらかさ
どのタイプにも小久保は当てはまりません。これらの情報と考察から小久保はタイプ6であると、私は診断します。タイプ6の他の野球選手は、松井や古田です。皆さん、まじめな方ばかりですね。
みなさんのコメントや、取り上げて欲しい方をこちらにどうぞ→ info@enneacoach.com
タイプ1・・・完全主義者「星一徹」
タイプ2・・・博愛主義者「ドラえもん」
タイプ3・・・成果主義者「峰不二子」
タイプ4・・・ロマンチスト「スナフキン」
タイプ5・・・研究者「名探偵コナン」
タイプ6・・・サポーター「マスオさん・星飛雄馬」
タイプ7・・・楽天家「サザエさん」
タイプ8・・・挑戦者「ジャイアン」
タイプ9・・・平和主義者「ウルトラマン」
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