2017/06/08
今回は、元内閣総理大臣、現財務大臣、麻生太郎を取り上げます。
麻生太郎は「KY=漢字が読めない」、「失言が多い」などのマイナスな評価もありますが、「可愛い」「おちゃめ」との評判もあります。コンビニの前で、こわもてのSPに囲まれながら、にこにこしてアイスをほおばる姿は、庶民的で好感が持てます。大のマンガ好きであることでも有名で、ネット上の若者たちの間では評判がよく、「俺たちの麻生太郎」と呼ばれるほどに高い支持を集めています。コミュニケーションはべらんめぇ調、歯に衣着せぬ発言、渋い声の麻生太郎は、実はもともと日本人が好きな人物像です。
麻生太郎の失言は、数々あります。
「御嶽山の噴火で亡くなった方々に、激励申し上げます」
・・・ん?亡くなった方に?・・・。
「日本ほど安全で治安の良い国はない。ブサイクな人でも美人でも、夜中に平気で歩けるのだから」
・・・確かにそうだけど、女性の気持ち、逆なで。
「とてつもない金持ちに生まれた人間の苦しみなんて普通の人には分からんだろうな」
・・・はい。分かりません。
北九州エコタウン(北九州市)を視察し、「民間で銭にしちゃおう、『しのぎ』にしようというのがすごい」
・・・「しのぎ」・・・。やっぱり、やくざですか(笑)
参院決算委員会で健康増進策に関する質問に対して、自身の朝の散歩を挙げ「いい年こいて朝歩いているなんて、徘徊老人と間違われたりする時代があった。呼び止められたことが何回もありますから」
・・・気をつけてね。SP無しは、危ないかも。
これに比べ、安倍晋三の名言と言われる文言を拾ってみますと
国会のやじに対し「なるべく冷静にしようと思い、息を4秒吸って、8秒で吐くようにしている」
・・・頑張ってね。
「ただスローガンを重ねるだけでは、社会を変えることはできない。具体的な政策なくして、そのスローガンを現実のものとすることはできない。具体的な政策を提案し、実行し、そして結果を出していく決意だ」
・・・そりゃそうでしょ。あなたの役目だ。
「日本は戦後、民主主義と自由を守り、平和国家としての道を歩んできました。この姿勢を貫くことに一点の曇りもありません」
・・・はいはい。
「様々な意見の違いや課題があるからこそ、首脳同士が会って胸襟を開いて対話すべきだと思います。対話のドアは常にオープンにしています」
・・・オープンでお願します。ところで加計学園の件ですが・・・。
はっきり言って、面白くもなんともない。安倍晋三はタイプ6なので、まじめですね。
麻生太郎は、確かに失言もありますが、いい事も沢山、発言しています。
「友好のために国益を損なうのは愚かです。国益のために友好が成り立つのだと思っています」
2006年2月14日の国会答弁の際の言葉です。「国益と友好をどう考えるのか」が明確に語られています。
「誠に……与党の質問として伺うべきところじゃないかと思うくらい、今の質問は、いい質問です」
2013年の参議院予算委員会で、公共事業の在り方について植松議員に質問された際、このように話し始めました。野党の質問を褒める与党議員はあまりいません。人間の器の大きさを感じさせますね。
さらに
「日本の底力はまだまだ凄い」
「この国の底力を信じてみようじゃありませんか」
とも・・・。
著書「とてつもない日本」(新潮新書)の冒頭では、麻生太郎はこのように書き出し始めます。
祖父・吉田茂は、私が幼い頃、よくこんなふうに語っていた。
「日本人のエネルギーはとてつもないものだ。日本はこれから必ずよくなる。日本はとてつもない国なのだ」—-。
227万回視聴されている「とてつもない日本」の動画をご覧ください(音が出ます)
私は、この約9分の動画を見るたびに、涙が出てきそうで困ります。日本人であることに誇りと勇気をもらえるからです。
こんな言葉も残しています。
「朝は希望を持って目覚め、昼は勤勉に働き、そして夜は感謝をもって床に就く」
おやっと、思いました。マスコミではどの局も取り上げませんでしたが、この言葉は聖書の中にある教えの一部です。調べてみると麻生太郎は、クリスチャンとして洗礼を受けていました。
このように麻生太郎を知っていくと、こわもてで失言の多い人と思っていたイメージから、人としてまっとうな信条を持つ、かつユーモラスな大人のおじさんに、見え方が変わってきました。
さて、エニアグラムの診断です。麻生太郎はドラえもんタイプではない、峰不二子タイプでもない、スナフキンタイプでもないと消去法で診断しますと、星一徹タイプ(タイプ1)にしか当てはまりません。もともと厳しい顔つきではありますが、成長方向のサザエさん(タイプ7)的な要素も豊かに持った、冗談も言える、健全性の高いタイプ1とお見受けしました。
みなさんのコメントや、取り上げて欲しい方をこちらにどうぞ→ info@enneacoach.com
タイプ1・・・完全主義者「星一徹」
タイプ2・・・博愛主義者「ドラえもん」
タイプ3・・・成果主義者「峰不二子」
タイプ4・・・ロマンチスト「スナフキン」
タイプ5・・・研究者「名探偵コナン」
タイプ6・・・サポーター「マスオさん・星飛雄馬」
タイプ7・・・楽天家「サザエさん」
タイプ8・・・挑戦者「ジャイアン」
タイプ9・・・平和主義者「ウルトラマン」