2017/06/20
「さくらちゃん(大学3年女子大生)」と「メーシー教授」が、
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メーシー教授、いつもお世話になっております。今回は、私のクライアントの社長から社員のやる気を出させるにはどうすれば良いか、と聞かれているのですが、どのような方法があるのでしょうか。
社員のモチベーションを向上させる方法には、様々な手法がある。例えば、上司・部下の関係においては部下の気づきを促すコーチングは良く知られておる。また、目標管理や人事評価のしくみなどじゃ。
人事評価でモチベーションが上がるのはどうしてですか。
人間とは、どのような人であっても、他者からどのようにみられているかを気にするもの。プラスに評価されることは、働きがいを高めることになる。さらに人事評価と賃金との連動や処遇での向上で、モチベーションを上げることは可能じゃ。
人事評価が不公平だと感じる人もいるようですが。
一般的に評価は、会社としての期待基準に対して、本人がどれだけ結果が出せたかを数値で表す。業績目標に対しての結果は数字が明確だから、本人も数字を前に納得度が高い。しかし問題になりやすいのは行動評価じゃ。行動評価に対する査定が正しくないと感じる社員は多い。
なぜ、そのようなことが起こるのですか。
評価者の能力の差、情意による不公平な査定が行われていると指摘する者もある。しかし、わしは、単なる能力の差や部下への好き嫌いばかりではなく、エニアグラムの各タイプの偏りが評価に作用していると考えておる。
どういうことでしょうか。
例えば、Aさんの上司が星一徹タイプ(タイプ1)の完璧主義者であるなら、Aさんの不足点ばかりがクローズアップされ、マイナス傾向な評価となる。上司がサザエさんタイプ(タイプ7)の楽天主義であるなら、良い点ばかりが取り上げられ、プラス傾向な評価となる。
確かに、上司のタイプによって、同一人物に対し、真逆な評価がされることはあります。どうすれば、解決するのでしょうか。
解決方法は2つ。評価者のさらに上司が、Aさんが公平に評価されておるか、よく観察し、偏りをなくすよう評価者を指導すること。もうひとつは、評価者自らが自分のタイプを自己理解し、評価の偏りを無くすよう意識し、努力する事じゃ。
具体的には、どのように。
星一徹タイプ(タイプ1)には、マイナス項目とともに。プラスの項目も同数、考えること。以前より、何が、どのくらいできるようになったか。 サザエさんタイプ(タイプ7)は、プラス項目とともに、マイナス項目、不足点も、同数考える。プラスとマイナスとを並べて判断し、タイプが持つ傾きに修整を加える。その上で、期待基準と改善すべき不足部分の差を、次の能力開発目標にさせることじゃ。
エニアグラムの知恵が、より公平な人事評価や次の目標管理にも使えるのですね。メーシー教授、今日も良いことを教えてくれて有難うございます。
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学。ビジネスにも詳しい。野球選手の大谷の読み方を「オオヤ」か「オオタニ」のどちらかも知らないのに、ラジオのキー局で野球選手の人物解説を平気でするなど、かなりユニーク。
さくらちゃん
大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
(さくらちゃんの)パパ
人事系コンサルタント会社経営 メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。
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