2018/04/03
「さくらちゃん(大学3年女子大生)」と「メーシー教授」が、あなたの人生に価値の高い気づきを与えてくれます。
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学。ビジネスにも詳しい。野球選手の大谷の読み方を「オオヤ」か「オオタニ」のどちらかも知らないのに、ラジオのキー局で野球選手の人物解説を平気でするなど、かなりユニーク。
さくらちゃん
大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
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メーシー教授、こんにちは。貴乃花親方が相撲協会から2階級降格となり、最下層である年寄になってしまいました。年寄の仕事は、国技館の警備、見回りや、切符のもぎりだそうです。親方は「真摯に受けとめる」と言われていましたが、親方の今の気持ちはどうなっているのでしょう。
親方はタイプ1じゃから、強い恥の気持ちを持ち、自分への怒りを持て余しておる。あからさまにはしないが、暴行をはたらいた貴公俊に対しても怒っておる。
さぞ、辛いでしょうね。降格にした相撲協会に対する恨みはないのかしら。
恨みとは、不当な仕打ちや不公平を理由に、自分の失敗を受け入れやすくしようとする心理。相撲協会の、暴行ばかりではなくセクハラ問題などの様々な不祥事は解決しないまま、自分だけが処分されることには、親方の腹の底では、納得することはあるまい。
これから、親方はどうなっていくのでしょうか。
恨みは自尊心をかき立てる事でもある。多くの人は不当な扱いを受けたと感じると、ねじけた満足感を味わう。不当な仕打ちを受けた被害者は、モラルの点では、加害者より上だと思うからじゃ。
親方は、自分の方が上だと。そのようなねじれた心理がおこるのですか。
さらに習慣化した恨みは、必ず自己憐憫につながる。この自己憐憫が定着すると、その感情なしには「落ち着いた」「自然な」気持ちになれなくなる。恨みと自己憐憫が合体すると自分が役立たずで、劣った人間という自己イメージが出来あがり、自分は哀れな犠牲者で、不幸になる運命なのだと思いはじめる。
役立たず、劣った人間、哀れな犠牲者、不幸になる運命・・・。親方が可哀そうすぎます。どうすれば良いのでしょうか。
確かに、過去の親方の態度はかたくなで、しかも内閣府に告発状を出すというのは、仲間を刀で切りつけるような行為。相撲協会も親方を徹底的に懲らしめてやりたくなる気持ちにもなる。ではどうすれば良いのかじゃが、相撲協会も自分たちの非は非と認める大人の態度をとる。また親方も、協会批判を武器とするのではなく、国民の目線に立って、相撲協会の清浄化に向けて一緒に改善をしていこうという、ポジティブな姿勢で向き合っていければ良い。
そうですよね。お互いに、高いハードルかもしれないけど、このままじゃ、みんな不幸だわ。今でも多くの相撲ファンがいるし、貴乃花親方をいじめたい人は誰もいないと思います。相撲協会も貴乃花親方も、どっちも成長すれば良いということかしら。 メーシー教授、今日も良いことを教えて下さり、有難うございました。
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