2016/07/19
「さくらちゃん(大学2年女子大生)」と「メーシー教授」が、あなたの人生に価値の高い気づきを与えてくれます。
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大学は今、試験の真っ最中です。いまさらなんですが、頭を良くするコツってあるんですか?
さくらちゃんはミラーニューロンを知っているかな。
いえ、知りません。
ミラーニューロンとは、他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように脳の中で”鏡”のような運動の反応をすることじゃ。
具体的にはどういうことですか?
ミラーニューロンはイタリアのパルマ大学の神経科学者ジャコモ・リゾラッティ博士が発表し、それまでの脳科学の分野に大きな衝撃を与えた。彼の研究室では、運動に関わる神経を調べるために、マカクザルの頭蓋骨に穴を開け、脳の運動を司る部分に電極を付けて実験を行っていた。ある日のこと、研究員の1人がアイスクリームを舐めながら研究室に戻った。すると、その様子に興味を示した脳に電極が付けられているマカクザルがアイスを舐めている研究員をジッと眺めた。そればかりではなく、脳内の電気信号に反応し、モニタから音がする。ビー、ビー、ビーとな。サルは動いていない。しかし、運動に関わる脳領域の活動をモニタが検知していたのじゃ。
どうしてそんなことが起きるのですか?
つまり、研究員がアイスを口に運ぶ姿を観察したサルは、自分も同じように口に食べ物を運び、味わっている体験を脳内でしていた。それは偶然ではなくピーナツでも同じことが起き、バナナや干しぶどうでも、運動領域の脳が反応していた。
それと頭の良さはどう関係するのですか?
赤ん坊が母親の唇と舌の動きをまねて理解しながら言葉を覚えていくにつれて、ミラーニューロンによって言語野は形成されていく。誰かが“ママ”と口にするのを赤ん坊が見たり聞いたりした場合にも、赤ん坊自身がこの二音節を口に出したときにも、ミラーニューロンが活性化する。つまり、相手の行動を観察することや耳で聞いたことも模倣による学習は脳ではすでに起こっているということじゃ。
と言うことは、模倣、物まねしようと意識する、しないに関わらず、脳は勝手に反応してミラーニューロンによる発達をし続けているということですね。
その通り。例えば、「走る」という文字を読めば、脳内では足の運動に関わる領域が活性化し、「手に取る」という文を読めば、手の運動に関わる領域が活性化する。「走る」という単語を読むことで、読み手の潜在意識の中で「走る」ことを経験させることができるということは、例えば広告で読み手に体験して欲しい行動を記述することで、読み手に擬似的に経験してもらうことができるのじゃ。
「今すぐクリック」とインターネットの広告に書いているのは、ミラーニューロンを活性化させて、「今すぐクリック」という運動を起こさせるためだったんですね。エニアグラム的にはどうですか?
エニアグラムのタイプ的にはスナフキンタイプ(タイプ4)はミラーニューロンによる活性化、学習の発達は低いと思える。スナフキンタイプ(タイプ4)は他人の物まねを嫌う。ジャイアンタイプ(タイプ8)も他人の物まねは嫌いなはずじゃ。ドラえもんタイプ(タイプ2)、峰不二子タイプ(タイプ3)、マスオサンタイプ(タイプ6)、サザエさんタイプ(タイプ7)は、相手をよく観察し、模倣、物まねが得意じゃ。
ミラーニューロンはタイプによっても働き方が違うようですね。脳の発達には物まねが重要で、さらに脳内では無意識に物まねがなされていることが分かりました。メーシー教授、今日も良いことを教えてくれて有難う。
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