2018/01/09
「さくらちゃん(大学3年女子大生)」と「メーシー教授」が、
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学。ビジネスにも詳しい。野球選手の大谷の読み方を「オオヤ」か「オオタニ」のどちらかも知らないのに、ラジオのキー局で野球選手の人物解説を平気でするなど、かなりユニーク。
さくらちゃん
大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
(さくらちゃんの)パパ
人事系コンサルタント会社経営 メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。
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今年もよろしくお願いいたします。娘のさくらが、昨年末、2018年の成功の秘訣を訊いてきたと喜んでおりました。昨年、教えて頂いた他に、さらに成功の方法があれば、教えて頂けないでしょうか。
エニアグラムは、各タイプの性格構造について教えておる。さらに、その性格構造とどう取り組むかについても、学ぶことが出来る。
どういうことでしょうか。
例えば、まだくすぶっておる角界の貴乃花親方を例にとって考えてみよう。貴乃花親方はタイプ1であり、タイプ1の性格タイプが持つ独特のポーズを通して角界の改善、浄化を目指しておる。
それにしても貴乃花親方は、何故、あのようなかたくなな態度をとるのか、一般的には、なかなか理解出来ません。しかしエニアグラムで理解すると、自分が正しいことを主張していることに強い執着があることが分かります。また自分が口を開くことで、間違ったことを言わないように、言質を取られたり、後ろ指をさされないように、無意識的に自己防御をしている態度のようです。
その通りじゃ。実は多くの人は、そのタイプに応じて、無意識的に、自分のスタイルの通りにふるまってしまう。この現象を性格との同一化という。つまり、そのタイプが持つパターン通りに、自動的に行動してしまう。
なるほど、確かにタイプ7の娘のさくらも、常に刺激を求めて落ち着きがなく、物事を極めることがほぼありません。どうすれば良いのでしょうか。
自分が、性格に駆り立てられ、乗っ取られている瞬間を知り、気づきを何度も経験することじゃ。
と、言われますと?
自分の性格タイプを、乗り物のようにコントロールする。よりアクティヴに、自分の性格を操ることを学べば良い。例えば貴乃花親方は、鬼のような形相で相手をにらみ、より孤高の人として正義を振りかざすのではなく、反対に、快活な人となって、皆と和し、いきなり理想のレベルの実現ではなく、より良い角界を一緒に作るような行動に、自分をトレーニングすることじゃ。
そんなことが出来るのでしょうか。
他者が心を開いて話を聞いてくれるには、関係の条件がある。例えば「7つの習慣」で教えている「(相手を)理解してから、(自分が)理解される」という関係のルール。貴乃花親方が自分の独善的な主張を繰り返すことを控え、八角理事長ひきいる相撲協会のルールを理解し、協会のルールを順守することから始まり、その次に貴乃花親方の主張も理解されるという順番を学ばなければならない。鬼のような形相で相手をにらんでも、何の理解も解決にも至らない。
それが、トレーニングの方法なのですね。しかし、実現はなかなか難しいのではないかと思われます。
人間が、人格的に成長するには、必ず他者のサポートを必要とする。貴乃花親方の奥さんなりが「理解してから、理解される」順番のルールについて、繰り返し、繰り返し伝え、気づきを得させる、周りからの努力も必要じゃ。
なるほど、自分の学びによる自覚と、周りにいる方たちのサポートも必要なのですね。「自分の性格を、乗り物のようにコントロールする」。教授、今日も良いことを教えて頂き、有難うございます。