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株式会社エニアグラムコーチング - ブログ

2017/12/28

【今日のあなたへ】働き方改革の重大欠陥

働き方改革について述べます。

結論から言うと、現状の働き方改革は、

企業と労働者を苦しめ、ゆがめます。

 

自殺者や、うつを抑止するために

「健康で働きやすい職場環境の整備」は必要です。

しかし「法改正による時間外労働の上限規制の導入」は、

駄目です。

何故なら、仕事の絶対量は減っていないのに、

労働時間だけを短縮しろというのでは、

ますます無理だからです。

 

労働時間に制限を一律に当てはめて、

仕事がこなせる方法があるならば、

まず国が多くの天下り機関にその方法を実験させ、

本当に出来ると証明してから、民間に行わせるのが筋です。

 

大体、旗を振る厚労省の残業時間はどうなっているのですか。

平均100時間を優に超えている。

財務省は月300時間以上の残業する役人は、

阿闍梨様と呼ばれ、この残業問題は何十年も定常化している。

 

安倍晋三首相は

「モーレツ社員という考え方自体が否定される日本にしていきたい」

という発言をしています。

が、安倍さん、そのような簡単なフレーズで解決できる、

単純・安易な問題ですか?

 

モーレツ社員にならざるを得ない日本の実態に、

何も対処、改善がなされていない。

2018年は、もっと自殺者やうつが増えるのではないかと思います。

 

安倍君、もっと真剣にやってくれ、と私は言いたい。

 

自殺、過労死問題では、いつも電通が

マスコミ報道で取り上げられています。

では、他企業は、何故マスコミで取り上げられないか。

 

例えば某一流メーカーでは、

研究者だけでも年間50人の自殺者がいる。

しかし、マスコミはその話題を取り上げません。

取り上げると、企業スポンサーになってはもらえませんので、

マスコミとしては、その企業の自殺者の話題は大変に不都合なわけです。

しかし、電通は宣伝の制作・提供者、いわば業者ですから、

スポンサー問題は発生しない。

だからマスコミは、自分のハラが痛まない、

電通だけを、ここぞとばかりに、たたき続けます。

 

企業には企業の「不都合な都合」もある。

いたし方が無いこともあります。

しかし、自分をいったん、相手の立場、

電通社員の立場に置いてみて下さい。

過労死、自殺と言えば、電通、電通、電通。

電通社員の、特に若手社員の気持ちになってみてください。

TVをつける度に、自社がたたかれ続け、

かつて同僚だった高橋さんの顔写真を見せられ、

お母さんの言葉を聴かされ、毎日、毎日、報道されたら、

あなたはどのような気持ちになるか、

考えてはもらえませんか。

「もし、万が一また自社から自殺者が出たら、

今度はどんなことが言われるのだろう」

「自分の会社は、これから、大丈夫なのだろうか」と、

自分の職業人生に強い不安や恐怖が湧きませんか。

 

確かに、過労死、自殺の問題は、重要な社会問題です。

しかし、ぜひ、マスコミの方々、

優しい、相手を思いやる気持ちで、報道してほしい。

 

どのような人も、大切な同胞です。

電通社員も守れる、大人の報道をして欲しい。

そのようにお願いをし、

来年も良いお年をお迎えください。

 

 

安村明史

 

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