2017/11/16

【今日のあなたへ】日馬富士の暴行と精神障害

大相撲の東横綱日馬富士関（３３）が

ビール瓶で殴るなどの暴行を加えて

１０月の秋巡業中、酒席で

平幕貴ノ岩関（２７）に頭蓋骨骨折などの

大けがを負わせていたことが

１４日、分かりました。

貴ノ岩関の親方である貴乃花（元横綱）が

１０月下旬、鳥取県警に被害届を出していたことも

報道されました。

 

日馬富士の酒癖の悪さは

何年も前から指摘されていました。

感情の起伏が激しく、

いったんキレると、元に戻らない性格で、

「あの横綱は酔うと手が付けられなくなると聞いていた。

でもまさかこんなことになるとは…」と、

ある４０代の親方は驚いたとのことです。

 

人間は、普段には攻撃的な行動が見られなくとも、

アルコールが入るとアルコールで脳が麻痺し、

人が変わってしまう方がいます。

現象の大小はありますが、

人間の脳にアルコールが入ると、

誰にでも３つの症状が現れます。

 

１つ目は、平衡感覚や運動機能が低下することです。

アルコール摂取後、足元がフラフラするのはこのためです。

 

２つ目は、記憶が出来にくくなることです。

特に海馬がアルコールによって麻痺すると、

何を言ったか、どのような行為をしたか、

記憶できなくなります。

酒席で同じ話を何度もしている人の状態は、

脳が現在を記憶できなくなっているからです。

 

最後の症状は、理性が働かなくなり、

感情が抑えられなくなることです。

泣き上戸になったり、

攻撃性、闘争性が高くなるなどがあります。

また、今回のように、

相手の頭をビール瓶で殴り、

さらに血が流れていても２０数回も殴ったら

結果がどうなるのか、判断がつかなくなります。

 

エニアグラムとしては、力士はタイプ９が多く、

たまに朝青龍のようなタイプ８もいると、

伝えてきました。

朝青龍には軽い解離性障害があったのでは

ないかとも窺われます。

彼はもともと感情のコントロールが苦手で、

取り組みのあとで大泣きもし、

何か騒動が起きるとショックで

放心状態になってしまうこともあり、

かつ繊細でした。

怒りの感情の抑制が効かないことでカッとなり、

何度か暴行事件を起こしていることは、

皆さんご存知のことと思います。

 

日馬富士が、タイプ９であるか、タイプ８であるかは、

情報が不足しており、特定はできません。

しかし、アルコールによって

相手に全治２週間の怪我を負わせた今回の行為には、

異常性を感じます。アルコール依存症や

パーソナリティ障害などであることも疑われます。

 

私は、TVのバラエティ番組のコメンテーターが話題にする、

暴行の事件性や今後の相撲の人気などについてよりも、

怒りの感情が抑えられない、

彼の精神障害の可能性を考えます。

日馬富士には、医療、心理の専門家の診断と治療が

必要ではないかと思います。

 

安村明史

 

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