2018/03/01

【特別編】安村の父子の場合

今回は、３月２２日、渋谷で行う

エニアグラムの子育てセミナーに際し、

２００５年５月５日の子供の日に

発行したメルマガを復元し、お届けします。

 

 

---

連休中は過ごしやすい日が続き、よろしかったですね。

 

私は父と母が郷里の秋田から上京しましたので、

東京駅大丸デパートの喫茶店で

しばし親子で話す機会が与えられました。

 

 

父は私に

「商売をやっているのなら、まず儲けろ。利益優先だ。

客のためなどと言っていては金にはならん。

まず儲けることだけ考えろ」

と真顔で言いました。

 

しかし、長い間クライアントのために、

悩み、考え、苦労を続けてきた当の父を毎日見続け、

寄り添ってきた母は

「お父さんは、自分が出来ないことを言っているのよ」

と笑っています。

 

 

父は、私と同じタイプ4（スナフキンタイプ）です。

50年間、司法書士という仕事を営んでいます。

遺産相続の問題や権利の譲渡などの

非常に入り組んだ法的な案件を解決するために、

零下10度の真冬の寒さの中でも朝4時に起き、

歩いて事務所まで通っては仕事をします。

 

遠くまで出かけての調査、

法律書を読み解きながらする書類の作成、

また夜は酒を飲みながら、

クライアントの問題を自分の悩みのように

語ってきかせるその姿は

「利益優先、儲け第一」とは程遠い、

地域に住む一人一人のお客様をとても大切にする

「まちの法律家」そのものです。

 

私がエニアグラムを知らなかった頃は、

父の言葉と行動の矛盾にだいぶ悩まされました。

 

特にスナフキンタイプは、気まぐれで

言語に時間的な一貫性が乏しく、

矛盾を矛盾と感じない奇妙な感覚を持っています。

矛盾を突かれても即座に自分を否定することも

良しとする複雑さは「変わった人物」との

一言でしか言い表せません。

 

 

利益優先を説きながら顧客満足の優先を第一とする父。

 

 

父からは

「利益優先だけを考えて仕事の結果がでるならば

どんなに楽だろう」との想い、

「子供にはできるだけ楽な道を歩ませてやりたい」との

気持ちが受け取れます。

 

そして言葉とは裏腹な、矛盾した本人の真逆な行動は

スナフキンのあり方そのものと言えます。

 

父の語る言葉と、無意識な欲求（スナフキンタイプは

「人のためになりたい、ドラえもんタイプの欲求」が

潜在化している）から生じる

日常行動との差を考察する時、

またもやエニアグラムの解くタイプの持つ原理の正しさを

確認することとなりました。

 

このようにエニアグラムは、

それぞれが持つたくさんの矛盾の謎を教えてくれます。

 

---

 ☆9つの性格タイプ　子育てセミナー☆

エニアグラムを知ると子育てがもっと楽に、もっと楽しくなります！

自分と子どもの性格タイプを知り、その子にあった「育て方」「伸ばし方」を学びましょう。

また子どもの発達障害についても9つの性格タイプの知識（エニアグラム）が役に立ちます。

 

日時：2018年3月22日 10：00～12：00

詳しくはこちら→　https://goo.gl/nrfeGP