2018/04/26
私は、最近、ユダヤ教の教えに学ぶ事が多く、
本日は「ユダヤ人の成功哲学『タルムード』金言集」から
「あるラバイの最悪で最良の災難」を紹介します。
ラバイとはユダヤ教に於いての宗教的指導者で、
ラビとも発音されます。
ここから・・・・・・・・・・・・・・・・・
あるラバイが旅をしていた。
ラバイは犬と羊を連れ、
聖書を読むためのランプを持っていた。
一日中歩き続け、陽もとっぷり暮れたので、
ラバイはその夜泊まる場所を探した。
ほどなく、粗末な納屋を見つけて、
そこで寝ることにした。
しかし、まだ寝るにはまだ早いので、
ランプをともして聖書を読むことにした。
すると、まだ残っていると思っていたランプのオイルが切れて、
灯がふっと消えてしまった。
ラバイはしかたなく早めに寝る事にした。
その夜は本当に悪いことが重なった。
連れていた犬が毒虫に咬まれて死んでしまった。
次にオオカミが来て、羊も殺して食べてしまった。
朝になって、ラバイは空腹のまま出発した。
乳をくれていた頼りの羊ももういない。
少し歩いて、ある村の近くに来ると、
ラバイは異様な気配に気づいた。
人影がまったくない。
よく見るとあちこちで村人が惨殺されていた。
前の晩に盗賊がやってきて村を襲い、
村人たちを皆殺しにして、
金品を奪っていったことを知った。
彼は恐ろしさに打ち震えながら思った。
もしランプが消えていなければ、
彼も盗賊に見つかっていたはずだ。
犬が生きていたら、キャンキャン吠えて、
やはり見つかっていただろう。
羊も騒いで音を立てたに違いない。
すべてを失っていたからこそ、自分は助かったのだと、
そこでラバイは深く悟った。
「どんなに災難が降りかかろうと、
人は希望を見失ってはいけない。
最悪なことが最良のことだと、信じなければならない」
ここまで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
物事には人知では計り知れない力が働いていることを、
私はたびたび経験しています。
災難や、目の前の悪いことに一喜一憂しない精神を
育てることを思います。
安村明史
参考:「ユダヤ人の成功哲学『タルムード』金言集」石角完爾著 集英社
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