【メーシー教授】日本人は宇宙人？

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さくらなやみ

欧米の人たちは、日本の文化をどう見ているの？

メーシー教授

欧米人は、日本文化と言えば京都をイメージしている。京都を訪れる外国人は、焼き物や友禅、金閣寺、清水寺、平安神宮などの寺社仏閣、葵祭、祇園祭、ユニークなところでは光源氏のモデルともいわれる源融公の墓所など、全てが長い歴史と文化、美、芸術性を感じると言っておる。国内では秋葉原や渋谷などが人気スポットと報じられておるが、京都が世界の観光都市ランキングで1位に選ばれ、多くのハリウッドスターが京都を訪れるなど、ダントツに京都は日本文化のイメージスポットじゃ。

日本の国民性については？

一言で言うとユニークな民族という捉え方じゃ。エニアグラムで言うと創造力、発想力が豊かなスナフキンタイプ（タイプ４）に当る。

え、日本文化がスナフキンタイプ（タイプ４）って、ちょっと驚き。真面目さや安全・安心、親切な国と言われることは、予想していたけれど。

日本文化や日本の国民性の根源は平和主義者であるウルトラマンタイプ（タイプ９）じゃ。聖徳太子の十七条憲法「一に曰く、和を以て貴しとなせ」がそのよい例。その上に、安全・安心をモットーとするマスオさんタイプ（タイプ６）がのっておる。またその上にスナフキンタイプ（タイプ４）と星一徹タイプ（タイプ１）が突出して存在する。

具体的には？

平和主義という意味では、まず宗教戦争というものが存在しない国。今、地球上で宗教対立をし、戦争で同じ民族が血を流しあっている国は少なくない。しかし、日本人はクリスマスを祝い、１週間後には初詣に神社、お葬式は寺へ行く、と何でもありで全てが融和している。この事象を海外から見れば、不思議の不思議、不思議ちゃん。平和の和、和食も世界文化遺産に認定されておるな。平成という年号も「平らと成る」、つまり戦いや衝突が生じない様を表わし、平和を希求する言葉。さらに、先の年号は昭和。和という言葉が入っておるな。マスオさんタイプ（タイプ６）の要素としては、日本の犯罪発生の少なさ、交通機関の安全性の高さ、時間の正確さなどは真面目な日本人の気質、そのものじゃ。

スナフキンタイプ（タイプ４）と星一徹タイプ（タイプ１）については？

日本刀が良い例じゃ。日本刀は、世界一切れる、優秀な刃物であり、芸術性の高さも秀でておる。いわば殺人兵器である日本刀を、毎日、ぶらぶら、ぶら下げて日常を平和に過ごしている江戸時代の武士は、本当にユニークな存在。つまり、日本刀は、スナフキンタイプ（タイプ４）の創造性と、完璧を求める星一徹タイプ（タイプ１）の融合の技を、マスオさんタイプ（タイプ６）が、真面目にコピー（製造）して作られておるのじゃ。日本産業の方向に「ものづくり」があるが、新しいものを「創り」、精巧で、高度なものを「造り続ける」構造は、日本人の気質に見事に合致しておる。

現代で、その他の例は？

秋葉原のメイド喫茶やコミック文化、コスプレや黒澤明、北野武、宮崎駿監督作品などの芸術性の高さに、憧れを持つ海外の若者も多い。これも、日本文化のユニークさ、スナフキンタイプ（タイプ４）の表われじゃ。製造物でも、ウォークマンやロボット開発、最近では大林組の2050年に10万kmのタワー「宇宙エレベーター」構想など、なんと言っても、発想がユニークじゃ。ロシアの一部では、「日本人は宇宙人」と認識する人もいるくらいなのじゃ。