2022/08/04
前回、360度評価では評価者訓練が必要だと学びました。その他に360度評価で気をつけることはあるでしょうか。性格応用心理学(エニアグラムコーチング®)専門家のメーシー教授が答えます。
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学(エニアグラムコーチング®)。ビジネスにも詳しい。
さくらちゃん
大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
(さくらちゃんの)パパ
人事系コンサルタント会社経営 メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。
メーシー教授、お世話になります。
前回、360度評価で気をつける事をお伺いしましたが、他には気をつけなくてはならない事はありますでしょうか。
単なる人気投票になってしまわないようにする事じゃ。
と言われますと・・・。
ある大手パチンコ屋さんで360度評価を導入した。A店長は評判がよく、青森支店でも神奈川支店でも、静岡支店でも評価が高かった。
本社人事部としては、評価の高い店長は、どこに移動させても一定の評価なのだと喜んだ。
はい、なるほど。
しかし、問題はここから。
B店長の場合は仙台支店にいても、新宿支店にいても、名古屋支店にいても評価が芳しくない。では、そのB店長をどう指導し、成長させるのか?
本社は、その方策を持っていなかった。
そうだったのですか。
つまり360度評価をする意味は何かということですか。
その通り。360度評価は、評価が高い、低いを証明し、本人に結果を突き付けることが目的ではない。
評価の低い店長をいかに成長させるかが、本来の目的でなければならないのでは?
確かにそうですね。人事部は実際に成長させるところまで持っていくのが役割ですよね。
本日もとても勉強になりました。
有難うございました。