2018/12/18
「さくらちゃん(大学3年女子大生)」と「メーシー教授」が、
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学。ビジネスにも詳しい。野球選手の大谷の読み方を「オオヤ」か「オオタニ」のどちらかも知らないのに、ラジオのキー局で野球選手の人物解説を平気でするなど、かなりユニーク。
さくらちゃん
大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
(さくらちゃんの)パパ
人事系コンサルタント会社経営 メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。
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メーシー教授、お世話になります。
私のコンサルタント先の社長から、人材育成の目的は何か、と聞かれました。どのように答えれば良いのでしょうか。
人材育成の目的は「儲けられる社員にする事」「使える社員にする事」の二つに尽きる。
具体的にはどのようなことでしょうか。
人材育成で拡張すべき能力は4つある。一つ目は、課題設定能力。組織の目的を理解し、そこに生じる自分の課題を設定する能力じゃ。二つ目は、職務遂行能力。その目的を達成するための実務能力。
なるほど。ではあと二つとは、何ですか。
三つ目は対人関係能力。その目的を他者と協力して達成するための協調性や、良いフィードバックの循環を作っていく能力。そして最後は、問題解決力。目的達成のために起こる全体問題を事前に察知し、克服する能力じゃ。
この4つの能力を、拡張させるために、必要なことは何ですか。
まず理念として「全ての人間の能力は無限であり、自ら持っている力を、自らで成長させることが出来る」という考え方を徹底させると良い。また、自らで成長させるためには、自己の性格タイプと自己の能力の理解が前提となる。組織開発の理論では「ユース・オブ・セルフ」と呼ばれておる。
エニアグラムとの関係はどうですか。
人材育成とは、組織に行なうものではなく、個人に行なうものであり、課題と課題解決方法は、性格タイプごとに異なっておる。マスオさんタイプが持つ課題と、サザエさんタイプが持つ課題とは、全く違う。例えば、マスオさんタイプは、課題そのものを過重に考え過ぎ、サザエさんタイプは課題を軽く考えすぎる。つまり、各個人が、自分の性格タイプと能力に合わせて「自分の成長マニュアル」を持つ必要がある。
なるほど。まさしくダイバーシティ、多様性に基づいた人材育成が求められているのですね。メーシー教授、今日も良いことを教えて頂き、有難うございます。
毎回各タイプの講義の他、それぞれのタイプのモデルから赤裸々な内面の性格タイプの特徴も聞くことが出来る充実の内容です。忙しくて通学できない、遠くて通えない、という方にも。
各タイプを一つずつ9回に分けて、じっくり学んでいき、理解を深めます。自己成長と他者理解、それからの自己成長を目的としています。同時に、コーチングも学ぶことで、より実践的に日常やビジネスでの対人関係力を高めるための技術として習得していきます。