2022/11/24
前回、社会人基礎力の一つである「失敗しても粘り強く取り組む」には「今までのやり方を手放し、物事を明らかに見て、より正しいやり方を採用する」ことを学びました。他にも、本人を取り巻く環境要因も重要とのこと。どういうことでしょうか?性格応用心理学(エニアグラムコーチング®)専門家のメーシー教授が答えます。
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学(エニアグラムコーチング®)。ビジネスにも詳しい。
さくらちゃん
中小企業 人事部 人財開発チームに所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
(さくらちゃんの)パパ
人事系コンサルタント会社経営 メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。
メーシー先生、こんにちは。
前回、社会人基礎力の一つである「失敗しても粘り強く取り組む」には「今までのやり方を手放し、物事を明らかに見て、より正しいやり方を採用する」と教わりました。
「粘り強くある」には、他にどのような方法があるのでしょうか。
本人を取り巻く環境要因も重要。
と、言われますと?
良い気分が、成功を加速させる。
幸福感を持っている人と、幸福感を持っていない人では、幸福感を持っている人の方がより良い結果を出すという実験報告がある。
もう少し、詳しく教えて下さい。
経験豊かな医師を二つのグループに分けた。
一方にはキャンディ1個を与え、もう一方には何も与えず、医療における重要な判断のシュミレーションをしてもらった。
その結果はどうなったのですか?
キャンディを与えた医師たちには、血糖値による影響を避けるために単に机の上にキャンディを置いただけだった。しかし・・・。
し、し、しかし?
幸福度を事前にあげた医師グループは、他のグループの2倍の速度で意思決定をし判断ミスは半分以下だった。
すごいデータですね。つまりキャンディ一1個で、意思決定効率は4倍になったのですね。
つまり、幸福感を持つことで成功率が高まる。
それは、物事への取り組み、人間の粘り強さにも繋がるのではないだろうか。
なるほど、失敗しても叱られないで幸福度を増すことで、前向きに粘り強くなれるということですね。
本人の幸福度を増す、外的環境も大事だとおっしゃりたいのですね。
これからは、自分の部下が失敗したらキャンディをあげることにします。
今日も良いことを教えて頂き勉強になりました。有難うございました。