2018/10/03

成長効果を高めるトレーニング方法

過去、１０年前、２００８年１１月に配信したメルマガの内容に

面白い記事があったので、再掲します。

 

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あなたが優れた幹部リーダーであるために

「マネジャーに必要なトレーニング」３

 

トレーニングによって最大の効果を得ようと考えるのならば、

その影響、効果を常に意識していることが大切だ。

 

また、このスキルが何故必要であり、何が得られるのかを

はっきりイメージしている方が、強く鮮明に記憶できる。

 

例えばあなたが、コーチングスキルの一つをトレーニングするとしよう。

 

コーチングのスキルは１００以上ある。

そのうちの一つ、「視点を変える質問」を練習する。

 

「視点を変える質問」の効果は、「気づきを与える」ことだ。

 

イメージするとすれば、下記のようになる。

 

あなたが食品スーパーのマネジャーであり、

かつ社員教育の現場でレジの新人を指導しているとしよう。

 

 

どのようなスーパーでも一般的に

「レジ入力を打ち間違えないように」

と指導するであろう。

 

しかしコーチング的教育では、

「何故、レジを打ち間違えてはならないのか？」

と質問を使って指導する。

 

「お客様に迷惑をかける」「売上が不足し、業績に影響する」という

答えが新人君たちから返ってくることは、

あなたにも予想されるであろう。

 

しかしこれでは、本当の答えにはなっていない。

顧客視点が無いからだ。

 

ここでいう「顧客視点」とは、

「商品購入の際、入力漏れがあると、

お客様が次にとる心理と行動はどのようなものか」、

を質問し、新人君たちに考えさせることである。

 

もしスーパー側がレジを打ち間違えて、

お客様が後ほどレシートを見たとする。

 

購入したより少ない額のお金を払っていたら、

お客様は、初めはラッキーと思う人もいるに違いない。

 

しかし良識的な人間ならば、

「レジに打ち間違いはありませんか？」と正直に申告しようか、

それとも知らんぷりをしようか、と、迷うのが普通である。

 

では、もし、知らないふりをすることにしたお客様には、

次にどのような心理が発生するであろうか？

 

自分が正直でなかったことが店にバレたら困る、

という不安感を持たせてしまう。

 

不安感を持って、そのお客様は、再びそのスーパーに行く、

またはその担当のレジに並ぶだろうか？

 

答えは「NO」である。

２度と来ないお客様もいるかもしれない。

 

と言うことは、レジを打ち間違えて入力漏れがあった時、

売上が落ちるだけではなく

大切なお客様を失ってしまうのである。

 

このように「視点を変える質問をする」ことで、

「レジの打ち間違いは、してはならないこと」と

本人に気づいてもらえる。

 

「視点を変える質問」は、

かのように「気づきを与えること」に有効である。

 

「視点を変える（特に顧客視点の）」コーチングスキルは、

人材育成に欠かせない。

忘れないように、意識、イメージして欲しい。

 

結論である。

 

これを読んで「視点を変えさせる質問はとても良い」と

受け取った人もいるだろう。

（それでも良いが）私の言いたいことは、

さらにその先を示している。

 

つまり、最初にお伝えしたように

 

「どのようなトレーニングでもその影響、効果が

明確に意識、イメージされていれば、早く身に付き、忘れにくい」

 

ということだ。

 

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何かに取り組んでいる時、意外と

「その影響、効果への意識」が消えています。

すると、惰性的なトレーニングになっていて、効果性は下がっています。

「どのようなトレーニングでもその影響、効果が明確に意識、

イメージされていれば、早く身に付き、忘れにくい」。

 

忘れないように、私もします。

 

安村明史

 

 

毎回各タイプの講義の他、それぞれのタイプのモデルから赤裸々な内面の性格タイプの特徴も聞くことが出来る充実の内容です。忙しくて通学できない、遠くて通えない、という方にも。