2018/12/10
「さくらちゃん(大学3年女子大生)」と「メーシー教授」が、
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学。ビジネスにも詳しい。野球選手の大谷の読み方を「オオヤ」か「オオタニ」のどちらかも知らないのに、ラジオのキー局で野球選手の人物解説を平気でするなど、かなりユニーク。
さくらちゃん
大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
(さくらちゃんの)パパ
人事系コンサルタント会社経営 メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。
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メーシー教授、お世話になります。
私のコンサルタント先の社長が部下にコーチングを行って、部下との関係が悪くなったそうです。コーチングで、関係が悪くなるということはあるのでしょうか。
具体的には、どのようなコーチングを行ったのかな。
業務でミスが重なったので、「何故、ミスが多いのか」と質問したそうです。
製造業では、トヨタ式と言って「何故」、「何故」と5回、繰り返して聞くという方法で、業務や製品改善を行うことはある。しかし、製品、機械、管理方式などのハード面に「何故」という質問を行っても良いが、ソフト部分である人間に「何故」を使うと、トラブルの原因になる。
「何故」が トラブルの原因になるのは、何故ですか?
あ、私が「何故」と言ってしまいました。(笑)
(笑)人間に対して「何故」という言葉を使うのは、相手への非難、否定、拒絶の感情をこめて、質問することがあるからじゃ。例えば、パパさんは奥さんから「何故、こんなに給料が安いのか」と聞かれたら、カチンとは来ないかな。
カチンと来ます。自分を責められているように感じます。ということは「何故」と言う質問がよろしく無いとすれば、人間にはどのように質問すれば良いのでしょうか。
「何故」の代わりに「何」を使う。「給与が低い原因は何なのだろう」とか、「何があったら、給与が高くなるのだろう」と、パパさん本人にではなく、仕組みや方法などについて、焦点を移して質問するのが良い。
なるほど。「何故」を「何」に言い換えるのですね。エニアグラムで、気をつけなければならないことはありますか。
完璧主義のイチロータイプのタイプ1、感情が出やすいドラえもんタイプのタイプ2、スナフキンタイプのタイプ4は「何故」で相手を責めていることが良くある。気をつけなければならない。サザエさんタイプのタイプ7は、無意識に口癖で、「何故」「何故」と聞いている。
サザエさんタイプが、無意識に「何故」「何故」と聞いてくるのは、「何」が理由ですか。(笑)
自分の頭が思考でいっぱいな時、自分への納得感、自己満足だけのために、相手や周りをよく見ずに、「何故」と聞いてくる。例えばパパさんが「今日、傘を持っていく」と言うと、必ず反射的に「何故?」と聞いてくる。パパさんが傘を持っていく理由は、「空を見れば、曇っているから」なのじゃが、自分ではよく考えもせず「何故?」と軽く聞いてくる。
確かに、うちの妻がそうです。
いかにも軽い「何故」を連発すると、イチロータイプのタイプ1や、ジャイアンタイプのタイプ8を激怒させるので、充分に気をつけなければならない。イチロータイプは、自分では「何故、こんなことも出来ないのか」と他人と自分を責めるのじゃが、他人から「何故?」と聞かれると大爆発を起こすので、絶対に言ってはならない。
なるほど。クライアントの社長は、「何故」という質問のマイナス効果を知らずに、 コーチングしてしまったのですね。妻にも伝えて、単なる口癖で「何故」と聞くことは、人間関係を悪くすると伝えます。
メーシー教授、今日も良いことを教えて頂き、有難うございます。
毎回各タイプの講義の他、それぞれのタイプのモデルから赤裸々な内面の性格タイプの特徴も聞くことが出来る充実の内容です。忙しくて通学できない、遠くて通えない、という方にも。
各タイプを一つずつ9回に分けて、じっくり学んでいき、理解を深めます。自己成長と他者理解、それからの自己成長を目的としています。同時に、コーチングも学ぶことで、より実践的に日常やビジネスでの対人関係力を高めるための技術として習得していきます。