2018/08/29

鍋を火にかけて忘れる問題について

本日は、また２００５年に配信したメルマガを再掲載します。

本日は、不思議なサザエさんの行動についてです。

 

 

ここから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、前回は

 

「サザエさんタイプはチームに一人は欲しいタイプですね」

 

というところまでお話ししました。

 

記憶力、発見力、事務処理能力に長じているからです。また、地理感覚

にも、とても優れていて、目的地に最短で正確に着くことが容易に可能です。

 

さらにサザエさんタイプは、総じて地図を読むこと自体がとても楽しいと

言います。正確な地図さえあれば迷子になることはあり得ませんし、電車

に乗ろうとしたときでも、どの位置で待つと席にすわれ、かつ目的の階段

に近いかについては常に充分な調査と優れた直感の元に行動しており、全く

この点についてはムダがありません。

 

 

しかし、そんなサザエさんにはとんでもない謎があるのです。

 

それは・・・

 

 

時間感覚が飛んでしまうこと・・・です。

 

サザエさんタイプが時間に遅れることは、まあ、当たり前、と言っても

良いでしょう。会社の始業時間に遅れる、待ち合わせの時間に遅れる、

家族に用意する食事の準備に遅れる、それがサザエさんの普通の生活と

言えます。

 

TVのなかではサザエさんが電話などに夢中になってしまい、お鍋を火にかけて

いることをすっかり忘れて、鍋を焦がすシーンがよくありましたが、現実のサザエ

さんタイプにもすっかり当てはまります。

 

 

では何故、ビジネスの場面ではあってはならない、ある時は信用も失いかね

ないこの行為を彼らは繰り返してしまうのでしょうか?

 

それは、彼らの頭の中に常に新しい、楽しい計画が思い浮かぶ性質から

起こる現象が原因なのです。

 

サザエさんタイプには新しい、楽しい計画、それは無意識に、常に、

間断なく湧いてきます。

 

いったんその熱中できる計画「職場に行ったら、ああしてやろう」「あの人に

あったらこう言おう」「今度の休みはこうして過ごそう」などが、今ここに

ある現実の時間的制限を忘れさせてしまいます。サザエさんタイプに言わせ

ると、何かを考えている時間の世界の中では、現実の時間の感覚が飛んで

しまい、時計を見るととんでもなく時が経過しているのだそうです。

 

この現象について

 

私のクライアントでもあるサザエさんタイプの「そよ風さん」とのメールの

やり取りを紹介いたします。

 

実はこの「そよ風さん」は、予定通り（笑）私とのコーチングセッションの

時間を忘れてしまい、私は下記の内容のメールを「そよ風さん」に送ったと

いういきさつがあります。

 

 

◆安村からのメール　↓

 

「そよ風さんには場所の感覚には優れていらっしゃっている反面、時間が

頭から抜けてしまうことがよくありますか？」

 

◆そよ風さんからの返信メール　↓

「これを読んで、『うわっ、どうしてそこまでわかるの？』って思いました。

エニアグラムの威力？でしょうか。

このようにはっきり自覚していたわけではありませんが、言われてみると、

私ってそういうことなんだ、と納得しました。

方向感覚はかなりよくて、『地図が読める女』です。

初めての場所もうまく行き着けるし、車での裏道探しもうまいです。

時間が抜ける・・・、１時間や１日勘違いしていたり（これはたまに）、

５分位の遅刻が多い（よくある）のも、集中すると食事も忘れる（時々）

のも、そういうことなのかな、と思いました。

これはマズイ、もっと時間をきちんとしなければ、とはいつも思って

いることで、私の重要課題です。最近はよく携帯の目覚ましを使って、

時間の切り替えのきっかけを作っています。

当日も、前日に次の日の確認をして、目覚ましをセットしておけば

よかったのですね。毎朝のスケジュール確認を確実にしようと、

心に誓いました。」

 

 

そよ風さん、有難うございました。スケジュール確認は大切です。

でも、「サザエさんタイプが時間に遅れる、時間を忘れることは想定内」

（笑）ということにしておきましょう。

 

ここまで・・・・・・・・・・

 

先日、タイプ7の友人と一緒に海外旅行に行かれたタイプ1の方のお話を伺いました。

出国は一緒の飛行機でしたが、タイプ７の方は、帰国予定の1日前のチケットを

取っていたとのことで、呆れていました。別々に帰って来たそうです。

 

 

安村明史