2022/11/10
前回、「社会人基礎力は、最下層のスタッフからトップまで全員が持たなければならない、組織人の基本である能力項目をいう」と学びました。では、社会人基礎力の一つである「主体性」を高める方法とは?性格応用心理学(エニアグラムコーチング®)専門家のメーシー教授が答えます。
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学(エニアグラムコーチング®)。ビジネスにも詳しい。
さくらちゃん
中小企業 人事部 人財開発チームに所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
(さくらちゃんの)パパ
人事系コンサルタント会社経営 メーシー教授からビジネス上の課題にアドバイスをもらっている。
メーシー先生、こんにちは。
先回「社会人基礎力は、最下層のスタッフからトップまで全員が持たなければならない、組織人の基本である能力項目をいう」と教えて頂きました。
今日は、社会人基礎力の一つである「主体性」を高める方法についてお話を伺いたく、参りました。
主体性は能動性と言っても良い。
自らの意思で、前向きに行動する事。
もともと人間には、主体性、能動性はある。ただ高い、低いがある。
主体性、能動性がある人は良いですが、主体性、能動性が低い人にはどうすれば良いのでしょうか。
会社という組織において、本人を取り巻く人間環境が重要。
人間環境・・・と、言われますと?
上席者から「感謝されている」、「承認されている」と感じると人間は能動的に動く。
「感謝」や「承認されている」と感じると、確かに私も嬉しくなって、もっとやらなきゃと思います。
人間には、優秀な能力を持ちたいという願望があり、それを刺激されれば「自分はできる」と前向きに考え、新たな挑戦の動機づけになる。
そうなのですね。何かエビデンスはありますか?
ある精密機メーカーで実験を行なった。12名の対象に対して、周囲の79名が意図的に普段の「感謝の思い」を言葉で伝えると言う実験。対象の12名には、この実験内容については告げなかった。
するとどうなったのですか?
メールやチャットの返信が早くなった。また資料作成の時間が9%短くなった。朝の出勤時間が18分早くなった。関わる人の数が20%増えた。
集中して作業に取り組むという変化を12人中10人で確認できた。
すごい効果ですね。ただ「有難う」の数を増やしただけですのに・・・。
この実験から、「感謝」が心理的に良い影響をもたらし、仕事に能動的に取り組むという変化があると言える。
なるほど。「感謝」が伝えられる人間環境があることで、誰に命ぜられることなく、主体的、能動的に行動変容が起こるのですね。
今日も良いことを教えて頂き勉強になりました。
有難うございました。
:参考「AI分析で分かったトップ5%社員の習慣」