2018/12/24
「さくらちゃん(大学3年女子大生)」と「メーシー教授」が、あなたの人生に価値の高い気づきを与えてくれます。
■人物紹介
メーシー教授
秋田県出身。専門は性格応用心理学。ビジネスにも詳しい。野球選手の大谷の読み方を「オオヤ」か「オオタニ」のどちらかも知らないのに、ラジオのキー局で野球選手の人物解説を平気でするなど、かなりユニーク。
さくらちゃん
大学3年生、心理学専攻、テニスサークル所属。趣味は食べ歩き。特にケーキには目が無い。
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メーシー教授、こんにちは。
最近、都内の電車に乗っていると、周りがスナフキンタイプのタイプ4ばかりのような気がするのですが、これはどうしてですか。
実はわしも、日本人の自我・気質に変化が起こっているのではないかと考えておる。生物学的には、進化といえるのかもしれない。
進化・・・。進化とは何百万年の単位で起こるのではないのですか。
確かに何百万年の単位で起きる進化もあるが、小さな進化は、日々、起こっておる。例えばアフリカ象じゃが、彼らの牙、象牙の平均の長さは、19世紀の約半分。最近は、牙の無い象もたくさん生まれ始めておる。
それはどうしてですか。
象の密猟者は、象牙が高額で取引されるので、像を乱獲してきた。そこで、象は環境に適応し、種を保存させるために、自分たちの遺伝子に、牙を短く、又は象の牙の無い特徴に身体を変化させた。
人間にも短い時間でそのようなことが起きるのですか。
日本人の顔の形は明らかに変化した。過去の日本人が、玄米を主食として日の丸弁当を食べていた頃は、玄米そのものが硬かったので、日本人の顎はがっしりして、奥歯も大きく、男女とも顔が四角形だった。しかしパン、ハンバーグ、パスタ、白米などの柔らかい食物が食卓に上る様になってから、日本人のあごの形は細くなり、逆三角形になった。ここ、数十年の日本人の顔写真を調査すると、はっきりと顔が変化したことが分かる。
そのような変化が、日本人の自我・気質にも起こっていると?
わしがエニアグラムを研究し始めたのは2001年からじゃが、当時これほど、タイプ4が多かったとは思えない。
特に、タイプ4が多くなった現象はどのようなことで分かりますか。
元々、日本人の自我・気質の根源はマスオさんタイプのタイプ6。まじめで慎重、安全・安心に価値を置く、極めて保守的な民族じゃ。しかし、今年、逮捕者まで出た、渋谷のハロウィーンの暴徒化する若者たちを見ていると、明らかに集団の性格タイプが異なっておる。本来中心にあったタイプ6の日本人の自我・気質ではなく、仮装した非日常的な世界、又は社会性が低く、その場限りの興味、関心で、何万人も自主的に集まった。彼らはタイプ4的な自我・気質を備えた、それぞれが個性的な集団であるとわしはみておる。
確かに、あそこに集まった仮装の姿は、それぞれが自分らしさを表現していますし、世界的にも珍しい、どちらかと言うと特別な現象のようですね。何故、現代の日本人の若者の自我・気質は、タイプ4に変化したのでしょうか。
進化は、環境への適応によっておこる。日本が、農耕民族から、戦後を経て、急速に世界の近代的工業化社会に適応したように、現代の若者は、世界のダイバーシティ、多様性に適応しつつあるのではなかろうか。
世界の多様性への適応で、何故、日本人がタイプ4に進化したのでしょうか。
現在の日本は、従来の日本人が持っている単一的な民族であることが許されなくなってきつつある。例えば中国を相手にすると、ただ真面目、安全・安心だけでは相手と戦えなくなっておる。つまり現代の日本人には、世界の多様性との衝突が起こっており、これからもますます激化する。であるから、従来の日本人の持つ単一的、保守的な特徴を閉じて、世界のあらゆる多様性を受け入れる準備のために、それぞれが個性的なタイプ4が多く生まれつつあるのではなかろうか。
確かに、渋谷のハロウィーンの仮装は、全くルールを持たず、また全世界の文化や人物に境目がなく、トランプからゾンビまで、はっちゃけの、何でもありの個性的な人たちのお祭りでした。「騎士(ナイト)君」など、子どもにつけるキラキラネームも、今までの社会とはつながらない、親の個性が反映された、多様性の一部として、受け入れられてきています。
現在の日本民族は、タイプ6的な自分たちの自我・気質を変化させ、タイプ4の人口を増やすことで、世界の多様な価値観を受け入れる準備を始めたのですね。
メーシー教授、今日も良いことを教えてくださり、有難うございます。
約50名が集まった看護師の研修、
22名集まった塾の先生の研修、
約7割がタイプ4でした。
私がタイプ4を呼んでいるのか?
(私もタイプ4・笑)
安村明史
毎回各タイプの講義の他、それぞれのタイプのモデルから赤裸々な内面の性格タイプの特徴も聞くことが出来る充実の内容です。忙しくて通学できない、遠くて通えない、という方にも。
各タイプを一つずつ9回に分けて、じっくり学んでいき、理解を深めます。自己成長と他者理解、それからの自己成長を目的としています。同時に、コーチングも学ぶことで、より実践的に日常やビジネスでの対人関係力を高めるための技術として習得していきます。