2015/05/12
――――ご自身の課題はどうでしょうか。
平良氏:成長方向がタイプ3なので、やはり、あと何割かのスピードアップでしょうね。そのためにどうすれば良いかというと、ただスピードを上げていけば良いということではなく、ビジョンを明確にしてコミットするのがとても大切だと思います。
そういうことが、色々な経験を積むことで、ようやく私の中で実感できたかなと。やっぱりガッツセンター(編集注:タイプ1・8・9)って、経験しないと納得しないというか、腑に落ちないというか。そういうところがある気がしますね。
簡単に言うと、第二の人生どうするの、と。「あのときもっとこんなことやっておけば良かったな」と振り返ったとき、自分の成長方向であるタイプ3は、意識としては無かったと思いますね。
自分の成長した姿というものが明確に分かってきたと同時に、それを受け入れようという準備が、体験を通して身についてきたのだと思います。知識だけなら、聞けばわかることですが。頭でするべきかどうかを考えている状態から、やりたいかどうかに変わってくるまで、私は時間がかかったと思います。
――――エニアグラムに関心を持った方へのメッセージをお願いします。
平良氏:平たい言葉で言えば、あなたとあなたが関わる方々が、今よりも良くなる。そのための軸がエニアグラムです、といっても良いかもしれないですね。(了)
お話を伺った人 ● 平良 浩樹(タイラ ヒロキ)さん
キャリアカウンセラー
エニアグラム講師
[資格]
・日本キャリア開発協会(JCDA)認定インストラクター
・1級キャリア・コンサルティング技能士
・シニア産業カウンセラー
・中央労働災害防止協会メンタルヘルス支援専門家(2006-2010年度)
・九州大学非常勤講師(2012-2013年度)
1986年 長崎大学工学部を卒業後、山一證券に入社。当時の最先端取引を担当するディーラーとして仕事人生をスタート。人事部門での新卒採用、若手から中堅に至る人材育成に従事したことがきっかけとなり、法政大学大学院(MBA人材開発コース)に学ぶ一方、産業カウンセラーの資格を取得。2005年 キャリアカウンセラーとして独立。
現在は県内企業を主な対象にキャリア形成やメンタルヘルス改善を支援する一方、日本キャリア開発協会(JCDA)認定インストラクターとして活動。また性格心理学エニアグラムを活用した自己理解・他者理解のセミナーを九州・沖縄で開催、全ての地域で継続的に開催されるなど高い評価を得ている。
[著書]
「あなたと子どもの成長力」(新風舎)
「決めるのはあなた、という子育て」(文芸社)